米S&P年末時点予想を引き上げ、Wファーゴ AIや利下げ期待で

[8日 ロイター] - 金融大手ウェルズ・ファーゴは8日、米S&P総合500種の2024年末時点予想を5535に引き上げた。証券各社の見通しとしては最高。人工知能(AI)を巡る楽観的な見方や米連邦準備理事会(FRB)による利下げの可能性を理由に挙げた。

従来は4625としていた。S&Pは年初来9%上昇している。

Wファーゴはまた、今年のS&Pの1株当たり利益予想を従来の235ドルから242ドルに引き上げた。

ノートで「24年上期にボラティリティーの急拡大を見込むが、株式市場は今後、幾分上昇する余地があると確信している」と指摘。さらに「M&A(企業の合併・買収)拡大を支援する政治的動向やリスクテイクを支える数年にわたる金融緩和サイクル期待を背景に24年下期に『メルトアップ(過熱的な相場上昇)』が起こる公算が高まっているようだ」という見方を示した。

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