無所属で出馬表明の乙武洋匡氏に異論続々 米山隆一氏「さすがに二枚舌」東浩紀氏「背景に違和感」

立憲民主党の米山隆一衆院議員

8日に衆院東京15区補欠選挙(16日告示、28日投開票)に無所属で立候補することを表明した作家の乙武洋匡氏(48)に対して違和感を表明するポストが相次いでいる。

立憲民主党の米山隆一衆院議員は自身の「X」(旧ツイッター)で、「乙武氏『無所属』との事ですが、ファーストの会の副代表でありながら、それはないでしょう。『無所属』を掲げるなら副代表は辞任すべきだし、副代表を続けるなら『ファーストの会』で出るべきです。流石にこれでは、『二枚舌』と言われてやむを得ないものと思います」と指摘した。

批評家の東浩紀氏はニコニコニュースを引用リポストし、「ぼくは乙武さんを個人的に知っているしチャーミングだと思うけど、こういう答え方を開き直りだとして攻撃してくるのが今の政治やマスコミでもある。出馬は本当によかったのか…」といぶかしみながら、「それに無所属にしては背景に違和感があるぞ」とくぎを刺した。

無所属で出馬すると言いながら会見場には乙武氏と小池百合子東京都知事のポスターがこれでもかと貼られていたことが〝違和感〟を後押しした格好だ。

子ども食堂を支援する社会活動家の湯浅誠氏は「乙武氏 このセッティングで無所属としての出馬を強調するとはね…。どこの政党へも推薦の依頼をしないんだってさ。いや、今更ステルスにするんかい…。無理だろ、それ」と突っ込んだ。

当の乙武氏は会見後に「いくつかの記事では、『自民党が推薦へ』と書かれていますが、会見でもお話ししたように、現時点ではこちらから自民党に推薦依頼は出していませんし、推薦を頂く予定もありません。」と一部報道を否定するポストをしたが、「どちらにせよ無所属には見えない」「言ってることがちぐはぐ」など困惑の声が多く上がっている。

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