4月6～7日に福岡国際センターで行われた柔道の全日本選抜体重別選手権の63kg級で、山口・豊浦高時代にレスリングにも取り組み、アジア・カデット（現Ｕ17）選手権3位の成績を残している青野南美（あおの・なみ＝福岡県警）が初優勝した。
▲2017年アジア・カデット選手権で団体優勝を遂げたチーム。後列右から2人目が青野。前列右端が櫻井つぐみ＝チーム提供
決勝で、一昨年の世界チャンピオンの堀川恵（パーク24）を破っての優勝。柔道関係者によると、現在の女子の日本代表選手の多くは東京を拠点に活動しており、福岡在住の選手として頂点に輝く選手は極めて異例とのこと。4年後のロサンゼルス・オリンピック出場への期待がかかる新星となった。
福岡大時代は、やはり福岡在住で2000年シドニーと2004年アテネのオリンピック女子57kg級に出場し、シドニーで銅メダルを取った日下部基栄監督の指導で飛躍した。同監督はメディアに対し、「福岡にいても（オリンピック出場が）できる、という環境づくりをしたくて頑張ってきた」とコメントしている。
同選手は高校時代、柔道の強化の一環としてレスリングに取り組み、2017年ジュニアクイーンズカップ・カデット60kg級で2位へ。タイで行われたアジア選手権に櫻井つぐみ（高知・高知南高＝現育英大助手）らとともに出場して銅メダルを獲得し、国別対抗得点の優勝に貢献した。2018年インターハイ（三重）にも出場している。
▲2017年ジュニアクイーンズカップ・カデット60kg級で2位に入賞した青野（左端）。その右の優勝選手は、女子62kg級でロサンゼルス・オリンピックを目指す類家直美（愛知・至学館高＝現レスターホールディングス）
