【カンボジア】協力関係、さらに強化へ=中国・全人代高官[政治]

中国の趙楽際・全国人民代表大会(全人代)常務委員長は、カンボジアのフン・セン前首相の上院議長就任を受け、両国関係のさらなる強化を図る方針を示した。クメール・タイムズ(電子版)が8日伝えた。

趙氏はフン・セン氏の上院議長就任に祝意を表明。中国の習近平国家主席と首相在任中のフン・セン氏の指導により、共同体としての両国関係の構築が加速したと述べ、将来に向けてさらなる交流と協力を図る方針を示した。

フン・セン氏と趙氏は、3月下旬に中国海南省で開かれた国際経済討論会「博鰲(はくごう)アジアフォーラム」で会談。フン・セン氏は、首都プノンペン近郊のカンダル州などで予定する運河建設などへの支援を呼びかけた。 

趙氏はこれに対し、巨大経済圏構想「一帯一路」の枠組みでの協力を推進することをあらためて確認。カンボジアのインフラ整備や観光分野への投資のほか、オンライン犯罪対策などでの協力を強化する計画を示した。 

カンボジアと中国は今年で国交樹立66周年。

両国は2020年10月に自由貿易協定(FTA)を締結した。23年2月には、政治的協力や安全保障、人的交流など6つの優先分野での連携を強化することで合意している。

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