みんなは結構稼いでいるもの?グラフで年齢別の年収を検証!
キャリアプランとは、将来何を重視して働きたいかを計画することを指します。
人生を充実させるうえで、キャリアプランを考えることは非常に大切になるため、年代問わず、キャリアプランを立てておけると良いでしょう。
本記事では、2024年3月28日に公表された調査結果より、20〜70歳代までの「みんなが考えるキャリアプラン」について紹介していきます。
記事後半では現役・老後の年収事情についても紹介しているので、参考にしてください。
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約半数が「キャリアプランを立てている」と回答
エン・ジャパン株式会社は4521名に「キャリアプラン」についてアンケートを実施しました。
調査概要は下記のとおりです。
- 調査方法:インターネットによるアンケート
- 調査対象:『エン転職』を利用するユーザー
- 調査期間:2024年1月31日~2月26日
- 有効回答数:4521名
- リリース公開日:2024年3月28日
上記調査で「仕事のリタイアまでに積みたい経験や、なりたい姿など、キャリアプランを立てていますか?」というアンケートに対して、約半数が「キャリアプランを立てている」と回答しました。
47%の人がキャリアプランを立てていると回答しており、理由として最も多かったのは「叶えたい目標・夢を実現するため」でした。
年代別にみると、40歳代以上は「高齢者になって仕事がなくなる不安があるため」が、他の年代よりも回答数が多い傾向にあります。
次章にて、各年代の「キャリアプランの内容」について見ていきましょう。
20〜30歳代の理想のキャリアプランは「自分に合う仕事ができる会社で働きたい」
エン・ジャパン株式会社の同調査において「キャリアプランを立てている」と回答した方に対して、「20歳代・30歳代で、どんなキャリアプランを立てていますか?」というアンケートを実施。
上記調査の結果「自分に合う仕事ができる会社で働きたい」という回答が最も多い結果となりました。
次いで多かった回答として「賃金・待遇が良い会社で働きたい」「自分のスキル・能力が活かせる会社で働きたい」が続きました。
上記から、20〜30歳代においては、自分の得意や能力を生かして仕事をしたい人が多いことがわかります。
20〜30歳代は、キャリアの土台を築く重要な時期であり、キャリアの選択肢が比較的幅広くなっています。
他の年代と比較して、自分のキャリアプランを実現しやすい年代であることから、より積極的な行動が求められます。
では、40〜50歳代の理想のキャリアプランは、20〜30歳代と比較してどのように変化するのでしょうか。
40〜50歳代の理想のキャリアプランは「賃金・待遇が良い会社で働きたい」
エン・ジャパン株式会社の同調査において「40歳代・50歳代で、どんなキャリアプランを立てていますか?」というアンケートを実施しています。
上記調査の結果「賃金・待遇が良い会社で働きたい」という回答が最も多い結果となりました。
40〜50歳代は、昇進やハイクラス転職などを機に、給与が上がる可能性が高いことから、給与面をキャリアプランの中で重視している人が多いのでしょう。
また、20〜30歳代と比較すると「家族・プライベートを大事にできる会社で働きたい」「労働時間・休日などの条件が良い会社で働きたい」などが上位となっており、プライベートも充実できるようなキャリアプランを立てている人が多いようにうかがえます。
なお、「賃金・待遇が良い会社で働きたい」は20〜30歳代においても上位となっていたため、キャリアプランを考えるうえで「給与面」はどの年代でも重要視されていることがみてとれます。
では実際、各年代において、どのくらい年収であれば「一般的」といえるのでしょうか。
次章にて、各年代の平均年収について見ていきましょう。
【年代別】どのくらいの年収であれば一般的なのか?
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、年齢階層別の平均年収は下記のとおりです。
年代が上がるにつれて平均給与は上昇しており、20歳代で「200〜300万円台」、30歳代で「400万円台」、40歳代「400〜500万円台」、50歳代で「500万円台」が平均的な年収となっています。
なお、男女別においては男性のほうが平均年収が高くなっており、50歳代後半で「700万円台」に到達しています。
キャリアプランにおいて「給与面」も重視して考える場合は、ご自身の年代の平均年収を目安にして、キャリアの選択ができると良いでしょう。
シニア世代も働く人が増加。理想のキャリアプランは?
近年「働くシニア」が増加傾向にあり、総務省の「統計からみた我が国の高齢者」では、高齢者の就業率は65〜69歳は50.8%、70〜74歳は33.5%となっています。
そんな「定年後も働く」ことが一般的になりつつある現代において、60〜70歳代の理想のキャリアプランはどのようなものが多いのでしょうか。
エン・ジャパン株式会社の「60歳代・70歳代で、どんなキャリアプランを立てていますか?」というアンケート調査に対して、「年金を補う収入を得られる会社で働きたい」という回答が最も多い結果となりました。
老後の主な収入源は「年金」となりますが、現代では年金だけで生活することが難しいのが現状です。
実際に、厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金・国民年金それぞれの平均月額は「14万3973円」「5万6316円」となっています。
年収にすると、厚生年金で「約172万円」、国民年金で「約67万円」であり、前章で紹介した年代別の平均年収よりも大幅に収入が減少することがわかります。
年金額は個人差が生じやすいため、一概に全ての人が上記の金額しか受け取れないというわけではありませんが、年金の平均額の低さから「老後も就労して生活費の補填をしよう」と考えている人が多いのだとうかがえます。
ご自身の将来の年金見込み額をしりたい方は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認してみると良いでしょう。
キャリアプランを立てて人生をより豊かにしよう
本記事では、20〜70歳代までの「みんなが考えるキャリアプラン」について紹介していきました。
自分の求めているキャリアを実現するためには、事前にキャリアプランを立てておくことが大切です。
この機会に一度、ご自身のキャリアの中で何を重要視するべきか、年代別に考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- エン・ジャパン株式会社「社会人4500人に聞いた「キャリアプラン」意識調査ー『エン転職』ユーザーアンケートー」
- 国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
- 総務省 統計からみた我が国の高齢者
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」