【西武】開幕好発進でうれしい悲鳴 先発防御率1・09…エース高橋光成〝初登板〟どうする?

一軍に合流した西武・高橋光成

西武が開幕3カードを終え、6勝3敗でソフトバンクと並び首位タイの好スタートを切った。

自慢の投手陣が12球団トップのチーム防御率1・27、最少の15失点で試合を安定させれば、貧打が懸念された打線もチーム打率2割5分7厘、36得点と1位の成績だ。圧倒的な投手力と攻撃陣の両輪ががっちりとかみ合い、3カード連続の勝ち越しで波に乗る。ただ、松井監督は手応えを感じつつも「選手も頑張っていると思うし、またカード初戦を取れるようにやっていきます」と浮かれることはない。

一方、あまりにも順調に滑り出したことで、オフにメジャー移籍を目指すエース・高橋光成投手(27)が先発ローテーションに入る余地がないぜいたくな悩みまで起きている。

高橋はキャンプ中盤に右肩の張りを訴えて開幕を二軍で迎えたものの、すでにイースタン・リーグで4試合(15回)に登板。防御率1・20とスタンバイを完了させ、8日の投手練習から一軍に合流した。

しかし、開幕ローテに入った今井(1勝、防御率0・64)、隅田(2勝、同1・42)、松本(1勝、同2・08)、平良と武内(いずれも1勝、同0・00)、ボー(0勝1敗、同1・69)と6投手の先発防御率が9試合で1・09と超ハイレベル。そのため「たとえエースでも簡単に誰かと交代という状況ではない」(チーム関係者)というのが現実だ。

一、二軍で登板する曜日が同じで、3月31日の楽天戦で5回3失点で結果を残せなかった松本だが、7日の日本ハム戦では8回4安打1失点と鬼気迫る投球で猛アピール。今週からGWまでは1週間で5試合と登板機会も限られる。エースが今季初登板を果たすのはいつになるのだろうか。

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