大谷翔平 建設報道の豪邸が「ドジャースよりエンゼルスに近い場所」にある意外なワケ

初ホームランを放つ大谷(写真:アフロ)

「自分の中ではかなり長い間、打っていないなという感覚だった。バッティング自体もそこまでよくなかったし、まず1本出て安心しているというのが率直なところ」

4月4日(日本時間)、ドジャースの大谷翔平選手(29)が移籍第1号となるホームランを放った。開幕9試合目、41打席目の一発。試合後の会見で、メジャー入り後最も遅い開幕第1号となった心境を苦笑いしながら打ち明けていた。ソウルでの開幕戦、違法賭博で水原一平氏(39)が解雇されてから約2週間後のことだった。

「大谷選手の口座から違法賭博の胴元、マシュー・ボウヤー氏の関係先に少なくとも450万ドル(6億8千万円)の送金が確認されたと報じられました。水原氏の関与が強く疑われており、窃盗・横領罪の捜査には最低数カ月を要するようです」(スポーツ紙記者)

ホームランがなかなか出なかったことは“一平ショック”の影響だと指摘する声も多かったが――。

「メンタルを言い訳にしたくはないので、そこを含めて技術だと思っている。ここまで結果が出ていないのは実力なのかなと思う」

会見で大谷は神妙な顔だった。前出のスポーツ紙記者は続ける。

「大谷選手は“言い訳”を嫌ったのでしょうが、野球はメンタル面が強く影響するスポーツです。妻・真美子さんが愛犬のデコピンとともにスタジアムで毎試合観戦しているのも、彼の不安を少しでも取り除きたいという強い意志の表れだと思います」

盟友に裏切られた大谷の心の傷を癒そうと、真美子さんはプライベートでは大谷と“将来”について話す機会を増やしているという。真美子さんの知人は言う。

「彼女は実業団のバスケットボール選手時代、連日ハードな練習をこなし、切磋琢磨していた一方、プライベートでは将来の夢として『お母さんになること!』と断言していたほど、子供好きなんです。実業団では子供たちにバスケを教える教室が開かれることがあり、彼女は積極的に参加していました。

大谷選手も昨年、日本全国の小学生たちにグラブを6万個寄贈するなど、子供好きで有名ですよね。2人は家族の将来設計を真剣に考えていると思います」

そんななか、4日に発売された『週刊文春』4月11日号では、現地記者のコメントとして、大谷と代理人のネズ・バレロ氏(61)に関する、以下の記述があった。

《バレロ氏はロサンゼルス市内に少なくても三軒の不動産を所有しています。(中略)チームの本拠地であるオレンジ郡のベイサイドに推定2.5億円の別荘を購入しました。実は今、大谷もその近くに新居を建築中だそうです》

もともとオレンジ郡(TheOC)は大谷がエンゼルスに所属していた時代に住んでいたエリアだ。在米ジャーナリストは言う。

「大谷夫妻は現在、球団が用意したホテルで暮らしているそうです。ドジャースへの移籍が決まった直後、大谷選手はビバリーヒルズなどの物件を3軒内見しましたが、決め手に欠けていたようです。真美子さんとの結婚を決めたことで、彼女の意見に耳を傾けたのかもしれません。

実は、不動産投資家でもあるバレロ氏は賃貸に懐疑的で『超一流選手こそスターにふさわしい自宅を購入すべきだ』と大谷選手にも話していたそうです。税金対策としても効果的だというのです。現地のパパラッチの間でも大谷選手がそのエリアで不動産を購入したという噂が流れています。オレンジ郡はのどかな雰囲気も残っていますから、大谷選手にはビバリーヒルズより親しみやすいのかもしれません」

ロスの広告代理店「MIW」代表を務める岩瀬昌美さんは言う。

「オレンジ郡のベイサイドで、セキュリティのよい場所だとニューポート・ビーチが挙げられます。昨年末、大谷選手がバレロ氏や水原氏とともにクリスマスパーティに参加していた写真が撮られた場所ですね」

■海沿いには青空に映えるパームツリー

ニューポート・ビーチには風光明媚な小さな島々も多く、港には豪華なクルーザーやヨットが並んでいる。日系の住民はこう語る。

「ここは富裕層が大多数の高級住宅街です。セキュリティを保つため警備員のいる門を通過してから玄関がある“ゲートコミュニティ”となっています。エンゼル・スタジアムは近くですが、ドジャー・スタジアムまでは車で約1時間弱かかります。日本でいう湘南や葉山といった感じでしょうか。ニューポート桟橋の脇には120年以上の歴史を持つ魚市場もあります。カニやロブスター、ムール貝など水揚げされた新鮮な魚介類が並び早朝からにぎわっています」

俳優のニコラス・ケイジ(60)やNBAのコービー・ブライアント(享年41)がかつて住んでおり大谷の元同僚、マイク・トラウト選手(32)は今も暮らしている。

「10億円を超える豪邸も珍しくなく、噴水、屋外&屋内プール、スパ、ジム、プライベートビーチなどが設置されています。近くにあるバルボア半島の先端『ザ・ウェッジ』は絶景ビーチで、日本人観光客にはほとんど知られていません」(前出の住民)

海沿いには青空に映えるパームツリーが並んでいる。真美子さんはそこが気に入ったようなのだ。

「昨年末、大谷選手がSNSに投稿した自宅インテリア写真に松ぼっくりが映っていました。真美子さんは彼の運気を上げることに興味を持っているようなんです。というのも昔から松ぼっくりは『開運とスピリチュアルな効果を獲得する』ものといわれています。また、種をたくさん持つことから『子孫繁栄』の象徴でもあります。

実はパームツリー(ヤシの木)の花言葉は『家族愛』や『守護』。ヤシの木は花から葉、幹、実まで全てを使える数少ない植物のため“命をつなぐ植物”として、家族を守ると尊重されてきたのです。それゆえ、このエリアは真美子さんにはパワースポットと感じたのでしょう」(前出の知人)

前出の在米ジャーナリストもこう語る。

「広大な庭にはデコピン専用のドッグランや、夫婦共通の趣味であるバスケットボールのコートも設置されるはずです。とはいえ、片道1時間の車通勤になるので、完成してすぐに住む可能性は高くないとは思います。将来、2人にお子さんが誕生したら移り住み、海を背景に、家族でバスケをすることを今は楽しみにしているのではないでしょうか」

次の日の試合でも大谷はホームランを放った。その背景には、理想とする新たな暮らしを2人で思い描くことで、大谷を笑顔にできる真美子さん流“応援術”があった。

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