富士ライフサービス 破産手続き開始決定 負債1億2000万円 茨城

経済情報

帝国データバンク水戸支店は8日、再資源化材料卸業、富士ライフサービス(茨城県水戸市)が水戸地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。負債額は約1億2000万円の見込み。

同社は1985年創業。同市下入野町の自社工場でスチール缶、アルミ缶、ペットボトルなど廃棄物の収集運搬から洗浄・破砕・プレスなどの中間処理、再資源化した廃棄物の販売業務を一貫して手がけていた。2011年5月期の年売上高は約1億7100万円を計上した。

だが、20年以降は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、再資源化の需要が低迷し急速に業績が落ち込んだ。さらに、アジア圏の輸出に絡むトラブルも発生したことで、資金繰りの悪化に拍車がかかった。先行きの見通しが立たなくなり、20年12月28日までに事業の継続を断念。自己破産申請の準備に入った。

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