阪神高速会社/14号松原線橋梁架替、橋脚2基を巨大クレーンで同時架設

阪神高速道路会社が2022年6月から14号松原線で進めている橋梁架け替え工事で、6日夜から7日深夜にかけて新しい橋梁を設置する作業が行われた。3年がかりでコンクリート製の高架橋(154メートル)を鋼橋に変えるもので、この日夜は橋桁を支える橋脚2基を同時に取り付けた。施工は大成建設・富士ピー・エス・エム・エムブリッジJVが担当。
今回の架け替えは15年に始まった「阪神高速リニューアルプロジェクト」の一環。25年3月末まで喜連瓜破~三宅JCT間(延長約2・5キロ)を終日通行止めにして架け替え工事を進めている。昨年6月に橋桁の撤去を終え、新しい橋梁の架設準備を進めていた。
同日は長居公園通と国道309号が交差する瓜破交差点を通行止めにして架設作業を実施。多軸台車で橋脚を移動させた後、550トンつりのクレーン2台で2基同時に橋脚の頭部と梁部(各99トン、幅約17メートル、高さ4・5メートル)を設置した。今後、頭部にコンクリートを打設し、橋脚を一体化させる。
6月には本線上で製作した鋼橋を送り出し工法で南北両側から架設。今秋に中央部の鋼桁(39メートル)を一括架設する。新設する鋼材の重量は橋脚の頭部を含めて約1500トン。25年開催の大阪・関西万博までに供用を再開する。
阪神高速道路会社大阪保全部改築・更新事業課の渡辺真介課長代理は「一日でも早く再開を目指し、安全に工事を進めたい」と話している。

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