加治屋町1番再開発(鹿児島市)準備組合が発足/24年夏の都計決定目指す

鹿児島市加治屋町1番街区で計画されている第1種市街地再開発事業の推進に向け、JR九州ら地権者が「加治屋町1番街区市街地再開発準備組合」(下田代和久理事長)を設立した。3月29日に設立総会を開いた。商業施設とマンションで構成する複合ビルを計画。今夏の都市計画決定を目標に事業計画の策定を進めている。事業コンサルタントは梓設計と谷澤総合鑑定所。都市計画決定後、基本設計に着手し、早ければ2025年度の本組合移行を見込む。
施行検討区域は、JR鹿児島中央駅と繁華街の天文館地区の中間に位置する約5500平方メートル。敷地の約半分をJR九州が所有している。用途地域は商業地域、建ぺい率は80%、容積率は600%に指定されている。敷地内では旧耐震基準で建てられた建物が多く、老朽化で入居率が低いことなどが課題となっている。
JR九州を含めた地権者は22者。このうち17者が設立総会の時点で準備組合に加入している。
再開発ビルは低層部に商業施設を設け、高層部がマンションとなる予定だが、延べ床面積や階数などは未定。詳細な事業スケジュールを含め、都市計画決定までに固める見込み。
市は再開発の協議進展を受け、都市計画決定の手続きに着手。24年度当初予算では都市計画の決定を見据え、基本設計の助成などの経費として6222万3000円を新規計上した。

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