ゼネコン21社、AI配筋検査システム先行導入へ/プライムライフテクノと共同開発

ゼネコン21社はプライムライフテクノロジーズ(PLT、東京都港区、北野亮社長)と共同で、鉄筋の立体配置が認識可能な「配筋検査システム」を開発し、4月に導入を始める。AIと3眼カメラを搭載した専用カメラで撮影し、検査部位の鉄筋数や鉄筋径、間隔、配置を自動照合する。
PLTが提供する建設DXサービス「CONSAIT(コンサイト)」の初弾として、まずはゼネコン21社向けのレンタルサービスをスタートする。
配筋検査システムは▽建設現場全般の記録業務を効率化し共有化できる基盤・記録アプリ「CONSAIT Basic」▽配筋検査専用アプリ「CONSAIT Pro配筋検査」▽専用デバイスのAIカメラ「CONSAIT Eye」-の三つで構成する。
AIカメラが配筋を立体検知し鉄筋径や本数、ピッチを計測。鉄筋の配置を登録した設計データと自動照合し、結果を帳票フォーマットへ自動的に反映する。遠隔臨場に対応し、オフライン環境でも計測できる。
AIとICTを駆使したシステムの導入で検査や記録の正確性、検査品質が向上。配筋検査の煩雑な作業を効率化し、作業時間も大幅に減らせる。従来に比べ、1測定箇所当たりに必要な事前準備や検査、写真記録、帳票化の合計時間を半減できるという。今後もゼネコン21社はPLTと協働し、継続的改善スキームの運用を通じて建設業界の課題解決と生産性向上を目指していく考えだ。
参画するゼネコン21社は次の通り(50音順)。
▽青木あすなろ建設▽淺沼組▽安藤ハザマ▽奥村組▽北野建設▽熊谷組▽五洋建設▽佐藤工業▽大末建設▽高松建設▽鉄建建設▽東急建設▽戸田建設▽飛島建設▽西松建設▽日本国土開発▽長谷工コーポレーション▽ピーエス三菱▽松村組▽村本建設▽矢作建設工業。

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