シリーズ読者投稿～あの時、あなたに出会えなければ～ 投稿者：あーちゃんさん（群馬県・30代女性）
あーちゃんさんには、15歳年の離れた弟がいる。
10年前、20歳だったあーちゃんさんは、弟を連れて東京ディズニーリゾートを訪れた。その帰りの電車で、思いがけない出来事があったという。
＜あーちゃんさんの体験談＞
20歳の頃、15歳年の離れた弟を連れて、ディズニーランドに遊びに行ったときのことです。
普段は車で移動するのですが、その日は少し不安があったので、電車を乗り継いで行く事に。
弟にとっては初めての電車。ディズニーに行く過程も、行ってからも楽しみ、帰り道にも嬉しい出来事がありました。
幼い弟が立ったままウトウト
田舎に向かうにつれて人は少なくなるものの、私たちは席に座れないまま。弟は遊び疲れてウトウトしています。
それでも寝まいと必死に耐えていたので、荷物も多くて少ししんどかったですが、抱っこすることに。
すると、1人の男性が「良かったらどうぞ」と席をあけてくれたのです！
スーツ姿だったので、仕事帰りでお疲れだったのではないかと思います。それなのにわざわざ譲ってくださったことに、すごくビックリしました。
その人にお礼を言って弟を座らせ、私は弟に向かい合う形で立ち、眠ってしまって不安定な頭を支えることに。
すると今度は、隣に座っていた50代くらいの男性も席を立ち「どうぞどうぞ」と言ってくれたのです......！
「とても優しい世界だな」とほっこり
おそらく若いママだと思われたのでしょう。「とても優しい世界だな」とすごくホッコリしました。
私は当時若くて、座らないといけないほど疲労困憊ではなかったので、その方にはそのまま座っていただきました。
軽くお礼を言っただけだったので、もしお二方に会えるのであれば、お礼をしたい。10年経った今でもそう思います。
電車に乗ることはもうほとんどないけれど、私もお二方の心遣いを見習いたいと思って過ごしております。
あの時は本当に、ありがとうございました。
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