ラファ侵攻「必ず実現」 イスラエル、ハマスに圧力

イスラエルのネタニヤフ首相(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は8日、イスラム組織ハマスとの戦闘に勝利するにはパレスチナ自治区ガザ最南部ラファに侵攻し、ハマスの大隊を排除することが必要だと訴えた。「必ず実現する」と強調し、実際に侵攻する日も決まっていると主張。戦闘休止と人質解放を巡る間接交渉が続く中、ハマスに圧力をかけた。

 ラファには多数の避難民らが集結しており、イスラエル軍が侵攻すれば民間人の被害拡大につながる恐れがある。ガザの食料危機は深刻で、餓死者も出るなど人道状況は悪化している。ガザ保健当局によると、戦闘開始後のガザ側の死者は3万3千人以上。

 ハマス当局者はロイター通信に、間接交渉で「進展はない」と説明した。イスラエルはハマス壊滅と人質奪還を目指し、ハマス側は恒久停戦やイスラエル軍のガザ完全撤収を求めているとされる。

 カービー米大統領補佐官は、イスラエルと来週、ラファ侵攻を協議する方向で調整していると明らかにした。

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