「転職・退職を検討しはじめる」年収の賃上げ率は平均4.0% 大企業と中小企業では不満に差が…

年収の賃上げ率が平均「+4.8%」を下回ると、従業員が給与に不満を感じ始める ※画像はイメージです(metamorworks/stock.adobe.com)

求人検索エンジン『Indeed(インディード)』の日本法人であるIndeed Japan株式会社(東京都港区)は、「賃金」に関する意識調査を実施するなかで、「賃上げ率に伴う就業者の意識・行動の変化」に関して調べたところ、年収の賃上げ率が平均「+4.8%」を下回ると、給与に不満を感じ始めることが分かったそうです。

調査は、全国の20~59歳の正社員(勤務先の従業員規模が2人以上、現在の勤務先の勤続年数が2年以上)の男女2400人を対象として、2024年1月にインターネットで実施されました。なお、本調査において、「賃上げ率」とは「年収の賃上げ率」を指します。

就業者が「この上昇率を下回ると、給与に不満を感じはじめる」賃上げ率(提供画像)

まず、「この上昇率を下回ると”給与に不満を感じ始める”年収の賃上げ率」を調べたところ、全体では平均「+4.8%」となりました。

これを企業別にみると、「大企業」(従業員数(アルバイト・パートを含む人数)1000人以上)の就業者で平均「+4.2%」、「中小企業」(従業員数(アルバイト・パートを含む人数)1000人未満)は平均「+5.2%」となり、大企業よりも中小企業に勤める人のほうが、不満を感じ始める賃上げ率が高いことが分かりました。

就業者が「この上昇率を下回ると、転職・退職を検討しはじめる」賃上げ率(提供画像)

また、「この上昇率を下回ると”転職・退職を検討し始める”年収の賃上げ率」については、全体で平均「+4.0%」となりました。企業規模別でみると、大企業で平均「+3.6%」、中小企業では平均「+4.2%」を下回ると転職や退職を検討し始めるという結果になり、不満を感じはじめる賃上げ率と同様に、大企業の就業者よりも中小企業の就業者のほうが、転職・退職を検討しはじめる賃上げ率が高いことが明らかになりました。

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