京本大我『お迎え渋谷くん』予想以上の田辺桃子とのマッチング 絶妙な“カオスキュン”出現させた「筑前煮女」の実力

京本大我(C)ピンズバNEWS

SixTONES・京本大我(29)が主演ドラマ『お迎え渋谷くん』(火曜日よる11時/カンテレ制作・フジテレビ系)で、水を得た魚のように、いきいきした演技を見せている。

このドラマは、蜜野まこと氏の同名コミック(集英社)が原作で、若手売れっ子俳優・渋谷大海(京本)が、溺愛する年の離れた妹・音夢(りずむ、諸林めい/6)の保育園のお迎えをきっかけに、仕事一直線のマジメ保育士・青田愛花(田辺桃子/24)と出会い、不器用な恋に“うぶキュン”するラブコメディ。

放送前から、イケメンなのにジャージに草履姿、無愛想で恋愛経験ゼロという、大海の面倒くさい役どころが京本にハマると、ファンの間で話題になっていたが、そんな京本のカオスな演技に対し、田辺が好アシストを見せた。

4月2日放送の第1話は、妹の音夢が新しい保育園に通うことになり、渋谷くんは担任の愛花と出会う。保育士歴6年の愛花はがんばり屋だが、平和主義ゆえに人に気を遣いすぎ、同僚のギャル保育士・金丸陽菜(ゆいちゃみ/19)と先輩のベテラン保育士との間で板挟みになりながら、自己犠牲を払って人より多くの仕事をこなしていた。

週末、家に持ち帰った仕事を片づけながら、愛花はテレビCMに出演している渋谷くんを見て、初めて彼が有名人だと知る。数日後、保育園の参観日で、愛花は子どもたちと保護者の前で人形劇を披露するはずが、声が出くなって動揺する。すると、渋谷くんが「僕、やりたいです。演技、得意なんで」と言い出し……という展開。

視聴者のX(旧ツイッター)上の反響は、《笑える要素とキュンとできる要素がいい具合で、話のテンポもよくて30分があっという間》《ちょっぴりヘンテコな渋谷くんをちょっぴりカオスな京本さんが演じるの納得しかない。田辺桃子はコミカルな感じがかわいくていい》などと好評。京本の魅力炸裂だった初回。そのカギは田辺だったようだ。

■京本のカオスさを生かす田辺桃子

「田辺の演技がうまい具合に京本を受けていたので、京本のワケの分からなさが、違和感なく物語になじんでいました。まじめなところ、コミカルなところ、その緩急の力加減を間違えると、京本のカオスさが笑えないものになっていたでしょう。京本と田辺のベストマッチだと言えます」(ドラマライター/ヤマカワ)

演技力に定評のある田辺だが、その中でも、“訳アリな女性”をやらせれば、抜群の演技を見せてきた。北川景子(37)のライバルとなる嫌われ者役で出演した、21年放送のドラマ『リコカツ』(TBS系)で、パーティに筑前煮を持参したことから、「筑前煮女」と呼ばれていたのは、まだ記憶に新しい。

「それだけ田辺の演技の幅が広いということです。京本が自身のXアカウントで《2話からどんどんカオスになりますよ》と発言していますが、田辺ならどんな展開になっても、うまく対応してドラマを盛り上げてくれるはずです」(前同)

配信サービス・TVerでは、“いいね”が3万(4月9日7時現在)ついた。ほかのドラマが始まっていないこともあるが、深夜枠でこの数字は十分な成績だ。京本と田辺のベストタッグで、今後も期待できそうだ。

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