新チームの現在地① サッカー男子 柳ケ浦 選手層拡充しチーム内競争激化 【大分県】

1年生が加わり、どの高校もチームの再構築に取り組む。今企画では5月中旬から始まるサッカーの県高校総体に向けて、高円宮杯JFA U-18 OFAリーグ(1部)に参戦するチームを中心に現状と強化ポイントをチェックし、キャプテンに意気込みを聞いた。第1回は全国高校選手権大会、九州高校新人大会に出場した柳ケ浦を紹介する。

【昨年度の主な成績】

高円宮杯JFA U-18 OFAリーグ(1部) 3位

県高校新人大会 優勝

全国高校選手権県予選 優勝

県高校総体 ベスト4

4月に1年生38人が入部し、100人の大所帯となった。例年同様にトップ、セカンド、1年生の3カテゴリーにチームを編成し、順次選手を入れ替えてチーム内の競争を活性化させている。昨年は県内の主要大会で結果を残し、選手層の拡充にも成功した。有門寿監督は「自分たちで試合をコントロールできるようになりたい。ワンランク上のチームを目指す」と語る。

チームの骨格を成すのが昨年から主力として試合に出ているメンバーたち。DF外園優心(3年)、MF安里皇(同)、FW八尋馳(同)がセンターラインを構築する。ここにスピードやドリブル、キックの精度などに秀でた選手が肉付けする。「今年は攻撃に変化を与えられる選手が多い。1年生も新戦力となり得る」(有門監督)。

県内では追われる立場となるが、八尋は「構えているようでは成長できない。現状に満足することなく、常に向上心を持って高いレベルを求めたい」と語る。有門監督は「メンバーを固定するつもりはない。全員にチャンスがある」と選手に伝えており、チーム内の競争を勝ち抜いた選手がピッチに立つことになる。

得点源として期待される八尋馳

主将が語る県総体のプラン

DF外園優心(3年)

2007年2月27日生まれ、180cm、76kg、前所属チームはスマイスセレソン(中津豊陽中学校出身)

Q:全国高校選手権大会、九州高校新人大会からの積み上げは?

全国、九州の強豪校と真剣勝負できたことで自分たちのレベルを知った。県内ではぶっちぎりで勝ち、全国で勝てるチームになるには、試合の中で、相手の流れの時には失点せず、自分たちの流れの時には決定機を決め切るようにならなければいけない。それを全員で共有しながら、練習できている。

Q:県高校総体で勝ち上がるために必要なことは?

どんなにチームの状態が悪くてもOFAリーグでは負けないこと。負けない強さ、勝負強さを身に付けることで、県総体に向けていい流れができると思っている。

Q:どんなプレーでチームの勝利に貢献したい?

今年はキャプテンになったが、自分がというより、チーム全体でまとまる雰囲気をつくりたい。そのためには泥くさく、一生懸命なプレーをして引っ張らなければいけない。守備を安定させて、攻撃に意識を高く持てるようにしたい。

(柚野真也)

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