ホップの里・遠野「再興」へ 地域おこし協力隊の3人が就農

ホップ農家に転身する(左から)八木聖也さん、高橋康児さん、吉目木築さん。それぞれの夢を描きながら、一歩を踏み出す=遠野市

 ホップの里「再興」へ新戦力―。国内有数の産地として知られる遠野市に今月着任した地域おこし協力隊の3人は、新規就農し3年後の独立を目指す。ビールの原料となるホップの栽培開始から60年余り、かつて生産量日本一を達成した遠野。近年は高齢化や担い手不足に悩み、農家戸数は全盛期の11分の1の21戸まで減った。市は農地の整備拡大や土壌改良で反転攻勢の準備を進めており、意欲ある若者の参入に期待は大きい。

 新しい世界に飛び込むのは大阪市出身の八木聖也さん(37)、八幡平市出身の高橋康児さん(40)、千葉県松戸市出身の吉目木築さん(30)。1日から3年間の任期中に農家の作業を手伝いながら技術を学び、本格栽培に備える。

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