「下に、下に」声を響かせ大名行列 竹田市で岡城桜まつり【大分県】

岡城跡を出発する大名行列=竹田市竹田
城下町で騎馬武者の早駆けを披露
岡城跡で和太鼓を響かせる久住高原くたみ太鼓メンバー
大名行列を見物しようと城下町に大勢の人だかりができた

 【竹田】竹田市の第76回岡城桜まつりが7日、市内の城下町や岡城跡(国指定史跡)であった。桜の花びらが舞う中、風情ある町並みを大名行列が練り歩いた。

 城跡内の但見屋敷跡でセレモニーがあり、実行委員会の都築員守(かずもり)会長や工藤厚憲市観光ツーリズム協会長が「市内に多くの人が訪れ、また来たいと思う観光地づくりをしたい」とあいさつした。

 史実に基づき、参勤交代の様子を再現した行列には約100人が参加。城主役を野田真一郎竹田税務署長が務め、土居昌弘市長はかごを担いだ。「下に、下に」と声を響かせながら城跡を出発。広瀬神社や武家屋敷通りを経由してJR豊後竹田駅まで歩いた。

 岡城武者揃(ぞろ)え実行委員会の武者行列、騎馬武者の早駆け、肥後熊本藩葦北鉄砲隊の火縄銃演武、久住高原くたみ太鼓の演奏などもあり、祭りを盛り上げた。

 城下町で行列を見物していた大分市光吉の無職堀加代子さん(70)は「歴史ある町並みを歩む大名行列はいいですね」と話した。

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