三井不動産レジデンシャル、新ブランドの賃貸レジデンスが開業

入居者のライフスタイルや価値観に合わせた暮らしを提案する新ブランドの賃貸レジデンス「SOCO HAUS」の第一弾物件が開業した。「都会での身軽で豊かな暮らし」をサポートする。

三井不動産レジデンシャルの新たな賃貸レジデンスブランド「SOCO HAUS」の第一弾物件「SOCO HAUS KORAKUEN」が開業し、入居を開始した。

「SOCO HAUS」は、三井不動産グループの社内事業提案制度「MAG!C」から生まれた事業。近年、都市部を中心に家賃の上昇が続いており、賃貸マンションでは居住スペースの狭小化などによって家賃を抑える物件が増えてきている。そのため、とりわけ一人世帯向けのワンルームなどでは間取りが画一化し、暮らしの選択肢が狭まっている現状がある。「狭い都市部の部屋に最低限の家具・設備などを詰め込んで生活する」ことを余儀なくされているのだ。

「SOCO HAUS」は、キッチンやランドリーなどをあえて専有部から取り除き、共用設備として配置している。これにより、専有部をコンパクトに設計しつつも、自由に使える十分な居住スペースを確保した。

また、物件ごとに明確なターゲット層を設定し、趣味嗜好が近い入居者を募集。その層のライフスタイルや価値観と親和性の高いサービスなどを提供することで、「都会での身軽で豊かな暮らし」を実現する。

後楽園エリアに第一弾物件

ターゲット層は一人暮らしの若年女性

このほど開業した第一弾物件の「SOCO HAUS KORAKUEN」は、東京メトロ丸ノ内線・南北線の後楽園駅から徒歩9分に立地している。後楽園エリアは都心でありながら程よく自然が共存しており、「都心での豊かな暮らし」の部分に合致したという。建物は鉄骨鉄筋コンクリート造の地上6階、地下1階建で、敷地面積は755.03㎡。もともとは三井不動産の社員寮だったものをフルリノベした。住戸は床面積15.90~18.00㎡のワンベッドルーム。総戸数は76戸となっている。

ラウンジの様子

ターゲット層は一人暮らしの若年女性に設定した。デザイン照明やヴィンテージ家具を配置した落ち着きのあるラウンジのほか、シアタールーム、トレーニングルーム、キッチンスタジオ、ランドリールームなどを用意した。また、「都会での身軽で豊かな暮らし」の考えに共感した様々な企業とのコラボも実施。例えば、ラウンジに併設されたグロサリーショップで食品などのポップアップ販売を行うほか、キッチンスタジオを使った料理体験教室の開催といった体験メニューを入居者に提供する。
なお、平均賃料は11万7000円で、3月末までに入居率50%を目指す計画。今後、ファミリー向けや独身男性向けなど、さまざまなターゲット層を想定しながら第二弾以降の物件も計画していく。

「SOCO HAUS」事業担当者である事業創造部 事業室の藤原圭祐主事は、「時代やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる物件を目指した。今後もターゲットの価値観にあった、感性を掻き立てる空間づくりに挑戦していく」と述べた。

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