青山学院大陸上部の原晋監督を招いた講演会が8日、長井市民文化会館で開かれた。原監督は組織力で勝負するとの理念の下、チームを強豪に育てた背景を紹介し、組織づくりの基本について解説した。
原監督は「箱根駅伝から学ぶ成長するための秘訣(ひけつ)」と題して語った。今年の箱根駅伝の直前合宿で多くの選手がインフルエンザに感染したことを明かし、「打ち出した『負けてたまるか大作戦』は1強の駒沢大だけでなく、自分に負けるかとの思いを込めた」と紹介した。大会新記録で圧勝したレース結果に「エントリー選手だけでなく、補欠でも常に走る準備や心構えを怠らないことが青山学院大の強さ」と力説した。
組織づくりに当たり「指導以前にしつけを徹底しなければならない。何が正解か分からない現代社会で、失敗は何もしないこと。エラーをどう乗り越えるかという精神力と行動力が求められる」と強調した。
小笠原建設(長井市、小笠原和徳社長)の創立50周年記念事業として開催し、約800人が聴講した。講演会に先立ち、記念式典も行い、さらなる飛躍を期した。