経営者に必要な3要素を講義 四日市商議所で「創業カフェ」 三重

【対面とオンラインでの受講者に向けて講義する伊藤氏=四日市商工会議所で】

 【四日市】三重県の四日市商工会議所「四日市志創業応援隊」は5日、これから創業する人、創業間もない人を対象に「創業カフェ」を開講した。同商議所を起点に対面とオンラインのハイブリッド方式で開き、対面13人、オンライン12人の計25人が受講した。

 三十三総研副社長で三重大学学長アドバイザー・客員教授の伊藤公昭氏が「創業に向けた心構え」というテーマで講義。伊藤氏は経営者に必要な3要素「考え方」「構想力」「実行力」について「経営者は真理に基づくしっかりとした考え方を持たないといけない。考え方は経営理念として内外に表すこと。ありたい姿を明確にイメージし、情熱を持って積極的に事業に取り組むことで夢は実現へと向かうはず」と強調。「起業家にとって見えていない価値を形にする構想力が大切。日々感性を磨く努力を怠らないように、外部環境の変化に目を凝らし耳を澄ましてほしい」と呼びかけた。

 さらに「世の中数多あるシーズから仮説を立て、自身の得意とする分野で検討することで事業の骨格が見えてくる。動かないことには何も始まらないので、目的意識を持ち、優先順位をつけ、継続的に実施することを習慣化する実行力を身につけることが必要。楽観的に構想し、緻密に詰めていくことも大切」と語った。

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