「いなべ阿下喜ベース」11日オープン 「あじさいの里」がリニューアル 三重

【11日にオープンするいなべ阿下喜ベース=いなべ市北勢町阿下喜で】

 【いなべ】三重県いなべ市北勢町阿下喜の健康増進施設「阿下喜温泉あじさいの里」が、温泉複合施設「いなべ阿下喜ベース」として11日、リニューアルオープンする。北欧スタイルのサウナやコンテナ型の宿泊施設、レストランを新たに設けた。

 同温泉は市民の健康増進を目的として、市が平成18年に開設した。泉質はアルカリ性単純温泉で、刺激が少なく赤ちゃんから高齢者まで安心して入浴できるという。昨年6月から改修工事が進められてきた。これまで運営していた市の指定管理者に代わって、四日市市生桑町の温泉施設「おふろcafe湯守座」を手がける同市の「旅する温泉道場」が運営する。

 施設は温浴、宿泊、レストランの三つの棟で構成。男女の浴室と露天風呂がある温浴棟には、暖炉のあるリラックススペースとサウナラウンジ(別料金)を設けた。サウナは3種類あり、熱したサウナストーンに特産の石榑茶をかけて水蒸気を発生させる「ロウリュ」を楽しむことができる。中庭のデッキには井戸水を使った水風呂を備え、外気浴もできる。

 宿泊棟は、6棟のコンテナが並ぶ。いずれも約26平方メートルで、最大5人まで宿泊可能。宿泊者は温泉棟を利用できる。

 レストラン「新上木食堂」は、カウンター、テーブル、座敷合わせて60席で、そば定食などの地元産食材を使ったメニューを提供する。

 新裕之支配人(47)は「市の観光の拠点として、地域と連携していなべを盛り上げていきたい」と話した。

 温浴棟の営業時間は午前10時―午後9時で、オープン初日は正午からの営業。入館料は中学生以上が平日700円、土日祝日は800円で、小学生はいずれも400円。問い合わせは、いなべ阿下喜ベース=電話0594(82)1126=へ。

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