「使命感に燃えている」と肩の手術から復帰中のコルツQBリチャードソン

インディアナポリス・コルツのアンソニー・リチャードソン【AP Photo/Michael Conroy】

インディアナポリス・コルツの2年目クオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンは、2024年シーズンに向けて前進を続けている。

リチャードソンはルーキーシーズンにおいて、先発出場4試合、スナップ162回にとどまり、シーズン早々に離脱してしまった。リチャードソンは昨年10月に投球側の肩鎖関節捻挫に見舞われて、シーズン終了を意味する肩の手術を受けている。リチャードソンは今年2月から再び投げ始めており、投球回数はまだ少ないものの、着実に回復しつつある。

『ESPN』のスティーブン・ホルダーは先日にジャクソンビルを訪れ、リチャードソンのワークアウトを見学した。リチャードソンは1日40回ほどパスを投げ、その他のリハビリもこなし、次シーズンに向けて万全の態勢を整えている。

リチャードソンはホルダーに対して「こんなに長くフットボールから離れていたことはない。今年はとにかく使命感に燃えている。その使命を全うできれば、俺は満足だ」と述べた。

ルーキー時代の短い出場期間において、リチャードソンは期待以上の先読み能力、優れた投球力、足を使った素晴らしい回避能力を披露し、輝きを放った。リハビリの初期には速球に苦労していたリチャードソンだが、今では本来の豪腕を取り戻しつつある。現段階のリハビリでは、タイミングと感覚を取り戻す作業に励んでおり、時には無理をしすぎないように自分を抑える必要がある。力を存分に発揮する日々が、今夏の後半に訪れるだろう。

来月で22歳になるリチャードソンは、2024年NFLドラフトで指名される予定のほとんどのクオーターバックよりも若い。ルーキーシーズンのほとんどを棒に振ったリチャードソンには、昨シーズンに見せたものすべて、あるいはそれ以上のものを証明する使命がある。

リチャードソンはホルダーに対して次のように語った。

「みんなは俺がフィールドでできることのすべてを見たわけじゃない。だから、ある意味でまだ俺にとってはルーキーシーズンのようなものだ。でも今は、フットボールやNFLについて、より多くの知識と理解を得た。だから、心はルーキーだけれど、今は少しずつ、チームが必要とするリーダーへと変わりつつあるんだ。目の前にあるあらゆるチャンスを手にする準備ができているよ」

昨季ドラフト全体4位で指名されたリチャードソンは、大方の予想を上回る魅力的な才能とプロゲームへの準備態勢を確かに見せつけた。今、コルツにとっての鍵は、リチャードソンをフィールドにとどめておくことだ

【KO】

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