目標は代表入り JFAアカデミー入校式、13年ぶり全学年が福島に

(写真上)入校した本県出身の緑川さん(左)と小滝さん (写真下)入校式で登壇した第19期生の男女計25人

 日本サッカー協会(JFA)のエリート選手育成校「JFAアカデミー福島」は8日、Jヴィレッジで男女の第19期生(中学1年)の入校式を行った。東京電力福島第1原発事故に伴う避難で静岡県に拠点を移した時期を経て、男女そろって本県で入校式を行うのは東日本大震災後初めて。

 第19期生は男子18人、女子7人の計25人。本県からは男子に会津サントスFCジュニアでプレーしていた小滝音叶(おんか)さん(12)=喜多方市出身、女子に北信JFCに所属していた緑川真生(まお)さん(12)=福島市出身=の2人が入校し期待に胸をふくらませた。

 JFAの宮本恒靖会長が「切磋琢磨して先輩のキャリアを継ぐ選手になって」と激励。内堀雅雄知事や遠藤智広野町長、県サッカー協会の菅野貴夫会長らが祝辞を述べた。

 新入校生を代表し、小滝さんと緑川さんが決意表明した。世界で活躍する選手が目標の小滝さんは「毎日の練習に真剣に励む。全ての方々への感謝を忘れず責任感ある人に成長したい」、日本代表入りを目指す緑川さんは「新しい仲間と協力し一生懸命取り組む。世界を舞台に活躍できる選手に成長する」と意気込んだ。

 JFAアカデミー福島は2006年、中高生を対象に開設。21年に帰還した男子は中高6年制から中学3年制に変更となり、今年3月に帰還した女子は中高6年制。全学年が本県にそろうのは13年ぶり。高校生はふたば未来学園高、中学生は男子が広野中、女子が楢葉中に通う。

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