赤い巨大な手形、ビンタの跡か? 焼き鳥店「びんた」 前の畑で野菜栽培、客に提供 加古川

焼き鳥店「びんた」の看板=加古川市加古川町木村

 気温も上がり、動きやすくなってきた。兵庫県加古川、高砂市にまたがる高御位山(たかみくらやま)の山頂を目指して訪れた麓の集落で、巨大な手形のデザインの看板に足が止まった。まるでとおせんぼだ。

 加古川市加古川町木村の焼き鳥店「びんた」の看板だという。店名は店主の長谷川雅敏さん(49)が名前の「敏」をもじった。

 看板は元々、店の外壁にかけていた。約8年前、リニューアルした際に、長谷川さんが所有する今の場所に移した。同じ敷地では、店で使う野菜を栽培する。看板は店から少し離れているが、興味を抱いて来店する客もいるという。

 看板を見ているうちに体が冷えてきた。登山はまたにして、今日は一杯しようかな。ビンタを食らったように踵を返した。(田中朋也)

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