“非常口”には2種類あった 意味の違いに驚愕する人続出「全然わからなかった…」

背景が緑色の非常口を示すマーク(写真はイメージ)【写真:写真AC】

商業施設や宿泊施設など、建物のいろいろな場所にある「非常口」を示すマーク。無機質な建物内で、緑と白のマークは目を引きますよね。しかし、実は2種類あるのをご存じでしょうか。日頃から、防災や日常に役立つ情報を発信している警視庁警備部災害対策課の公式X(ツイッター)アカウント(@MPD_bousai)が、非常口の種類について投稿して話題になっています。

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背景が緑色のものは非常口そのもの 白色のものは非常口の方向を

火災や地震など、もしものときに備えて知っておきたい非常口の場所。飛行機に乗ると、必ず客室乗務員から非常口の場所について説明がありますが、その意味を正しく理解しているでしょうか。

非常口には世界共通でこのマークが使われていますが、警視庁警備部災害対策課の公式Xアカウントによると、このマークには緑色と白色の2種類の背景があり、それぞれ意味が違うといいます。

「背景が緑色のものは非常口そのものを示しており、白色のものは非常口の方向を示しています」

まず、背景が緑色の非常口マークは、正式名称を「避難口誘導灯」といいます。その名の通り、非常口そのものを指しているため、非常ドアの上部やそばに設置されていることが多いです。

次に、背景が白色の非常口マークは「通路誘導灯」が正式名称で、非常口までの方向や経路を示しています。そのため、このマークが示す矢印をたどると、非常口に到達するわけです。

Xに非常口マークの違いが投稿されると、1.2万件の“いいね”が。リプライ(返信)には「知らなかった……」「2種類あることは知ってたけど意味までは全然わからなかったです」など、知らなかったという声が多く寄せられています。

ちなみに、この非常口マーク、デザインしたのは日本人で日本発祥の国際規格。火災発生時でも確認しやすい緑色が採用されていたそうですが、実際に夜間など暗い場所でも施設内では目立ちますよね。警視庁の担当者さんも、「宿泊施設等で夜間に避難する際は重要な目印になります。覚えておきましょう」と呼びかけています。

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