ミュージカル『王様と私』本日開幕 北村一輝&明日海りおを迎え新たな演出で

すべての写真(2)を見る

ミュージカル史に燦然と輝く偉大な作詞作曲家コンビ、ロジャース&ハマースタインの代表作のひとつにして、1965年に初上陸を果たして以来、日本でもたびたび上演されてきた人気作『王様と私』。最近では、渡辺謙が王様役でブロードウェイ・デビューを果たしたのちに来日公演も行った、バートレット・シャー演出版も記憶に新しい。そんな不朽の名作が、新たな演出とキャストによりリバイバル。本日4月9日(火)、東京・日生劇場にて初日を迎える。

物語の舞台は1860年代のシャム(現タイ)。王(北村一輝)の子どもたちの家庭教師としてイギリスからやってきたアンナ(明日海りお)は、クララホム首相(小西遼生)からバンコク式の出迎えを受け、異国の地で働く難しさを痛感する。隣国から王に献上された踊り子のタプティム(朝月希和)とその恋人ルンタ(竹内將人)、王妃のチャン夫人(木村花代)らが見せる王への絶対服従の態度は、自立したアンナには相容れないものだった。人一倍頑固で誇り高い王とアンナは、当初はことあるごとに対立していたが、互いの聡明さや誠実な心を知り、次第に人としての信頼を深めていく――。

ミュージカル初挑戦にして王様役を務める北村は、製作発表会見で「正直、心配な気持ちもあります」としつつも、稽古開始前から「舞台に立つための体力づくりと、ボイストレーニングをコンスタントに続けて」いたことを明かし、「歴代、名優の方々に演じられてきた王様役ですが、自分なりのチャーミングで人間らしい王様を表現したい」と気合十分。一方の明日海も、「クラシックミュージカルのど真ん中をゆく『王様と私』に出演させていただく事になり、身の引き締まる思いです」「壮大な冒険に出航するかのような恐れと、それを超えるときめきに包まれています」と、名作への挑戦に心躍らせている様子だ。

そして演出を務めるのは、2021年に『マドモアゼル・モーツァルト』でも明日海と組んで新たな魅力を引き出した小林香。「今の時代と世界の様子にアンテナを張りながら、今を生きるお客様に響く、まったく新しいプロダクションにしたいと考えております」「北村さんと明日海さん、そしてカンパニーと共に、濃厚な人間ドラマが浮かび上がる『王様と私』を作っていきたい」との力強いコメントに期待が高まる。

ミュージカル『王様と私』特報

文:熊田音子

<公演情報>
ミュージカル『王様と私』

音楽:リチャード・ロジャース
脚本・歌詞:オスカー・ハマースタイン二世
演出:小林香
出演:北村一輝、明日海りお

朝月希和 竹内將人 木村花代 中河内雅貴 今拓哉 小西遼生

井口大地 伊藤かの子 風間無限 笠行眞綺 金子桃子 河野駿介 黒田陸 酒井航 島田彩 鈴木遼太 聖司朗 西尾真由子 福満美帆 松田未莉亜 丸山泰右 宮河愛一郎村上貴亮 村上すず子 矢野友実 吉田玲菜(スウィング)植木達也 油井杏奈

【東京公演】
2024年4月9日(火)~4月30日(火)
会場:日生劇場

【大阪公演】
2024年5月4日(土)~5月8日(水)
会場:梅田芸術劇場メインホール

公式ホームページ:
https://www.thekingandi.jp

すべての写真(2)を見る

© ぴあ株式会社