養殖サーモンの水揚げ始まる 今季は2千トンを超える見通し

山田湾で養殖したトラウトサーモン。今季の水揚げが始まった=8日午前5時6分、山田町・山田魚市場

 岩手県内養殖サーモンの水揚げが8日、山田町を皮切りに始まった。岩手日報社の取材では今季、海面養殖に取り組む6市町の生産量は2285トン(前年比26.2%増)と、初めて2千トンを超える見通し。成育は順調で、深刻な不漁が続く秋サケを上回る新たな収入源として期待が高まっている。

 午前5時ごろ、山田湾で養殖したトラウトサーモン約6トンが山田魚市場に水揚げされた。空が朝焼けに染まる中、漁業者が大ぶりのサーモンを次々と選別した。

 1キロ当たり900~1550円程度で取引され、需要増を背景に昨年の初出荷より100~200円ほど高かった。懸念された高水温の影響は現時点で見られず、7月上旬まで週1回の水揚げを予定する。

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