この春、庭に迎えたいのはどのお花?
関東では桜が満開となりました。いよいよ春本番です。
ウキウキお花見に出かけるのも楽しいですが、せっかくですから、素敵なお花たちを庭にお迎えして、毎日愛でられたらステキですね。
ということで、今回はお手入れカンタンなのに洗練された雰囲気にしてくれる、「エレガント&ロマンティックな多年草」を参考価格とともにご紹介します。
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ガーデニング豆知識「多年草とは?」
枯れることがなく、同じ株から毎年花を咲かせてくれる植物のこと。花が咲いたあとも緑の葉を楽しめるものもあります。
葉を落としても根が残り、翌年再び芽を出す多年草は特に「宿根草」として区別する場合もあります。
そのまま据置栽培にしていても2~3年は続けて花が咲く多年草は、年数を経るごとに株も大きく生長し、見映えがよくなります。
生長に応じて、数年に一度は株分けや植え替えを行ったり挿し芽をしたりと、育ってゆく変化を楽しめるのも多年草の特徴です。
多年草にまつわる豆知識のあとは、手間いらずで「エレガント&ロマンティック」が叶うおすすめの多年草をご紹介します!
【エレガント多年草】洗練された存在感にうっとり 「クレマチス&アガパンサス」
クレマチス
- 学名:Clematis
- 分類:キンポウゲ科
ギリシャ語のKlema(巻きひげ、つる)から由来して学名がつけられたクレマチス。つる性植物の女王として親しまれ、世界中にたくさんの野生種、原種があり、交配によって、多くの品種が生まれています。
四季咲きの品種は花期が長く次々に咲きます。スポット的に開花する一季咲きのものとうまく組み合わせて育てると一年中花を楽しむことも可能です。
※参考価格:1500円前後(3.5号ポット苗)
アガパンサス
- 学名:Agapanthus
- 分類:ヒガンバナ科
スッと立つ姿が美しく、お庭でも存在感を発揮してくれるアガパンサス。ギリシャ語で愛を意味する「agape」と花を意味する「anthos」が語源というのも納得の優美さです。
爽やかなブルー系の花がパッと目を引き、一輪でも見映えがします。切り花としても初夏にかけて流通しており、フラワーアレンジや花束の素材としても大人気。
性質が強く、植えっぱなしでほとんど手がかからないのも嬉しいポイント。一年を通して葉が茂る常緑性のものと、冬期は地上部の葉が枯れて休眠する落葉種とがあります。
※参考価格:500~1500円前後(3号ポット苗)
【ロマンティック多年草】風に揺れる小花がたまらないかわいさ!「タイム&ヤブラン」
タイム
- 学名:Thymus
- 分類:シソ科
古代ローマ・ギリシャ時代からハーブとして利用されているタイム。料理や美容、健康に大活躍の定番ハーブで、種類や品種によって香りにそれぞれ個性があり、柑橘系、甘い香り、清涼感のあるものまでさまざまです。
とにかく香りに注目されがちですが、ピンク系の小さな花が集まって咲く姿もとてもかわいらしく、ひそかな人気を集めています。
少々踏まれても大丈夫なくらいタフで生育も旺盛。常緑性でグラウンドカバーとしても利用でき、香りを楽しむためにわざと踏まれやすいところに植える、なんていうガーデナーも。育てやすいので初心者さんにも向いています。
※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)
ヤブラン
- 学名:Liriope muscari
- 分類:キジカクシ科
日本各地の林床などでよく見られる常緑性の多年草、ヤブラン。明るい黄色の縦縞が入る斑入りのものはゴールド・バンデッド(Gold Banded)と呼ばれ人気があります。
8月から10月には青紫や白色の穂状の花が咲きやがて黒い実がなります。革質の細長い葉は、しなやかで堅く、どことなく和の雰囲気があります。
丈夫で手がかからず、ほぼ一年中同じ草姿を保つので庭園の下草などによく用いられています。日陰・日向、湿潤・乾燥いずれにも強く、ほったらかしでも育ってくれます。
※参考価格:200~600円前後(3号ポット苗)
まとめ
今回はお手入れ楽ちんで、エレガント&ロマンティックな庭が叶う多年草をご紹介しました。
育てやすいだけでなく、花の姿もステキなものを選んでみました。大輪で存在感を放つ花も、控えめに可憐に咲くものもそれぞれ趣深いですね。
ローメンテナンスで、長いおつきあいができる多年草たち。是非お気に入りのひと株をお迎えして、お庭をうっとりできる空間にしてみましょう。