[8日 ロイター] - 調査会社IDCが8日に発表した暫定データによると、過去2年間にわたって落ち込んでいた世界のパソコン(PC)出荷台数が2024年第1・四半期に増加に転じた。
出荷台数は前年同期比1.5%増の5980万台。新型コロナウイルス禍に購入されたPCの買い替えサイクルが始まり、コロナ前の水準を回復した。
人工知能(AI)に対応したPCが入手可能になることで需要増加が期待される。
IDCによると、比較対象の前年同期が軟調だったことが第1・四半期に増加した主な要因。インフレ鈍化も米州と欧州での回復に寄与したという。一方、中国では低迷が続いた。
IDCのジテッシュ・ウブラニ氏は「中国の苦戦にもかかわらず、今年は全体で回復が見込まれる。下期に新型のAI対応PCが店頭に並ぶほか、企業の買い替えが始まる」と述べた。
市場シェアは中国のレノボ・グループが23%で再び首位となった。米HPは約20%、デル・テクノロジーズは15.5%。
米アップルの出荷台数は14.6%増加し、市場シェアは8.1%だった。