大谷翔平 真美子夫人に感謝「あぁ、いてくれてよかったな」 水原通訳不在の生活も語る

取材を受ける大谷翔平

【ミネソタ州ミネアポリス8日(日本時間9日)発】ドジャースの大谷翔平投手(29)は敵地でのツインズ戦に「2番・DH」で先発出場した。試合前に取材対応した。元通訳・水原一平氏(39)が違法賭博問題で解雇された問題に関連する質問の中では「野球をやるときは特にそのことを考えていない」と強調し、真美子夫人と愛犬デコピンに「(隣に)いてくれてよかったな」と感謝。また、あと2本に迫っている松井秀喜氏の持つ日本選手歴代最多の175本塁打超えについても語った。

ドジャース移籍1年目、ドジャー・スタジアムでは打席に立つたびに大歓声が送られたが、今季1号を放ったのは自己ワーストを更新する9試合、41打席目だった。その試合から自己最長に並ぶ4試合連続マルチ安打。心の余裕が生まれ、好調につながっている。

「それはあると思いますね。やっぱ1本出るかどうかってのは全然違うと。打席の中での余裕ももちろん違いますし、メンタルの部分でこう余裕を持って打席の中で入れるっていうのは大きな違いかなと思います」

3月20日に水原氏が違法賭博問題で解雇された。水原氏は通訳だけではなく、練習パートナーを務めるなど公私でサポートしてきた。調整面で不在の影響はあるのか。

「どうなんですかね…。まだ数日、数週間というか、今は実際に遠征に来ているので、特にホテルで何かをするってこともないですし、今のところは自分で球場に来て練習したりとかっていうところで、もちろんチームの皆さんのサポートもありますし、同時にフロントのサポートももちろんすごく感じてるので、そこは今すごくありがたいなと感じてます」

米メディアは依然として水原氏の問題を報じている。集中するのは簡単ではないはずだ。

「野球をやる時に特にそのことは考えてはないですし、まあ変な話、やってきた技術であったりとかっていうのは基本的には変わらないと思うので、それをまず信じて、グラウンドの中で100%表現するっていうのが僕の仕事なので、そこはグラウンドの外で何があっても変わらないところかなと思います」

激動の約3週間、支えてくれたのは真美子夫人と愛犬デコピンだ。

「基本的な生活のリズムまでも変わってないですかね。ギリギリまで。今日もそうでしたけど、ギリギリまで寝てくる感じなので、基本的にはあんまり変わってないですけど、ちょっとここ数週間いろいろあったので、隣に誰かいるかどうかはだいぶ違うと思いますし、そういう意味ではすごい、あぁ、いてくれてよかったなって思う時はあったかなと思います」

メジャーならではの厳しい日程で新婚生活は落ち着いているとは言えない状態。

「今ですか。今いろいろ、今回のあれ(水原氏の解雇)でもそうですけど、決まってたことをいろいろ変えなきゃいけなかったりとかしてるので、まだそんなに、なんて言うんすかね、生活の基盤みたいなものができてないというか、リズムみたいなのがまだできてないので、今は普通に、作ったりとかってことではなく、たとえば何か頼んだりとかっていうところで食事はしてます」

今季2本積み重ねたことで松井氏の持つ日本選手最多の175本塁打に残り2本だ。

「そこまでとかっていうよりかは、もう次の1本、次の1本っていうことだと思う。もちろん特別な数字ではあるかなと思って、早く打ちたいなっていう気持ちはあります」

激動の2024年。家族の支えで世界一に駆け上がる。

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