「被害防止広報大使」前川清さんに委嘱 長崎県警

中山本部長から委嘱状を受け取った前川さん(右)=県警本部

 長崎県警は8日、佐世保市出身で歌手・タレントの前川清さん(75)に「ニセ電話詐欺等被害防止広報大使」の委嘱状を交付した。任期は本年度末まで。
 前川さんは2016年9月から大使を務め、9回目の委嘱。本年度も県警の啓発ポスターや電子マネーカードの専用封筒などを通じて注意を呼びかける。
 県警本部で中山仁本部長から委嘱状を受け取った前川さんは「いろんな詐欺が増えている。旅番組でお年寄りと触れ合うので注意喚起をしたい」と話した。
 県警組織犯罪対策課によると、昨年の特殊詐欺被害認知件数は144件(前年比31件増)、被害総額は約3億7741万円(同1億7580万円増)。このうち架空料金請求詐欺が約7割を占めた。今年の特殊詐欺被害は2月末現在で27件確認されており、同課は「メールや電話でお金の請求が来たら、まずは疑うこと」と呼びかけている。

© 株式会社長崎新聞社