今永昇太のスプリッター「フォーシームとの組み合わせは破壊的」MLB公式サイトが絶賛

ベンチで並んで試合を見る鈴木誠也(左)と今永昇太

MLB公式サイトは7日(日本時間8日)に「シーズン序盤に楽しめる、奇想天外な9つのスタッツ(成績・数字)」というタイトルの特集記事を掲載し、開幕から無失点を続けているカブスの今永昇太投手(30)をトップで取り上げた。

「今永のスプリッターが大リーグデビュー戦で輝く」と題し、気温8度の低かったシカゴの本拠地リグリー・フィールドでの初マウンドで6回無失点、無四球、9奪三振と好投したことを振り返り、「決して強力とは言えないロッキーズ打線が相手だったとはいえ、今永昇太のデビュー戦はとても印象的だった」と絶賛。

「スプリング・トレーニング(でのオープン戦)も含めて、今永はカブスのユニホームを着て対戦した打者81人のうち34人(42%)から三振を奪っている」と紹介するとこう続けた。「今永は支配的なデビュー戦でフォーシームを60.9%と多投してコロラド打線を無安打に抑え、13打席で4つの三振を奪った。だが、この左腕のスプリッターは(デビュー戦の)ショーでは真の主役だった」

その理由に「この日、(コロラド打線が)今永のスプリッターに対してスイングした15球のうち、空振りは12個を数え」を挙げ、「今永の手からリリースされるフォーシームとスプリッターが似ていることから、この2つの球種は1年を通して破壊的な組み合わせになる可能性がある」と期待を寄せた。

今永は7日(同8日)のドジャース戦では降雨中断により4回での降板を余儀なくされたが、またもや無失点。注目の大谷翔平投手(29)との日米通じて初対決は空振り三振、三邪飛とフォーシームで押し切った。

先発デビューした日本人投手で2試合連続で無失点だったのは2002年の石井一久(ドジャース=11回2/3)、16年の前田健太(ドジャース=14回)に次いで3人目。日本投手でデビューから10回まで無失点&無四球は今永だけ。地元局マーキー・スポーツ・ネットワークによれば1901年以降、デビューから2登板続けて無失点のカブス投手の中では最長だという。次の登板も楽しみだ。

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