エアコンのプラグを差す時は◯◯しちゃダメ 思わぬ注意点に「初耳だった…」

※写真はイメージ

夏や冬には大活躍のエアコン。過ごしやすい季節を迎えると、「待機電力を抑えるためにプラグを抜こう」と考える人もいるのではないでしょうか。

エアコンを長期間使用しない場合、プラグはどう扱うのが正しいのか、各種エアコン工事を請け負っている『フォーラムサービス』の公式サイトより解説します。

エアコンのプラグを抜く際の注意点

エアコンのコンプラグは、『基本的に差しっぱなし』というご家庭も多いのではないでしょうか。

使わない時期だけでもプラグを抜いておけば、電気代を節約できるのでは…という考えに至るのは当然のこと。エアコンを長期間使用しない場合は、抜いておいても問題はないそうです。

ただし、注意しなければならないポイントもあります。フォーラムサービスによると、プラグの抜き方を間違えるとエアコン本体が故障してしまう可能性があるとのこと。普段抜く機会が少ないものだからこそ、慎重に作業してください。

エアコンのコンセントの正しい抜き方は、まずエアコンのリモコンを「OFF」にして、30秒以上待ちます。その後コンセントプラグの根本をしっかり持って抜いてください。決してコードを引っ張って抜いてはいけません。

エアコンのプラグは壁の高い位置に設置されているケースがほとんどでしょう。脚立や足場を用意して、無理のない姿勢で、慎重にプラグを抜くようにしてください。

プラグを差す時の注意点

エアコンのプラグは、差す時にも注意が必要です。抜く時よりもトラブル発生リスクが高いといわれているため、注意するべきポイントを事前にしっかりと把握しておきましょう。

まず、プラグを差してすぐに電源を入れるのはNGです。

まずは抜いていたコンセントをさしてから、すぐに電源を入れてはいけません。その理由は、室外機の「コンプレッサー」が原因となります。

コンプレッサーというパーツはエアコンの心臓部であり、潤滑油が必要となります。しかし潤滑油は温度が低いと、粘度が高くなるという特性を持っています。そして潤滑油の粘度が高くなると、コンプレッサーに負担がかかってしまうのです。

つまり、プラグをさして急にエアコンを起動させると、潤滑油の温度が低く、粘度が高い状態でコンプレッサーが動作し始め、その結果コンプレッサーが摩耗してしまい、これが故障の原因になるのです。

プラグを入れ、コンプレッサーを動かすために必要な潤滑剤の状態が整ってから、エアコンを稼働させるようにしましょう。

具体的には、8時間程度待ってから運転を始めたほうがよいのだとか。エアコンを使う時期が近付いてきたら、計画的にプラグを差すよう意識してみてください。

フォーラムサービスによると、使わないエアコンのプラグを抜いておいた場合、半年で約280円の電気代節約につながるそうです。一方で、エアコンが故障してしまえば、修理費用や買い替え費用がかかってしまいます。

「少しでも節電を…」と思う場合にプラグを抜く方法は有効ですが、エアコン本体を故障させないようにだけは十分に注意してくださいね。


[文・構成/grape編集部]


出典

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