【検証】幸楽苑・日高屋の「ラーメン炒飯セット」のコスパを徹底比較してみた!あなたはどっちが好み?

「幸楽苑」の「中華そばチャーハンセット(平日10時~15時販売)」(税込790円)

旨味たっぷりのラーメンをすすりつつ、箸休め的に炒飯をかきこむ……炭水化物・オン・炭水化物を一緒にいただく魅惑のメニュー「ラーメン+炒飯」。

町中華を愛する人にとって鉄板とも言えるこのセットですが、個人の町中華店が減少し続ける今、口にする機会も比例して減ってきているようにも思います。一方、町中華のメニューを展開する大型チェーンであれば、やはりこの魅惑のメニュー「ラーメン+炒飯」を気軽に口にすることができます。

というわけで、町中華チェーンとも言うべき「幸楽苑」、「日高屋」双方の「ラーメン+炒飯」を食べ比べ。双方の個性と特徴に迫ります。

【両店のメニュー写真】「幸楽苑・日高屋」のラーメンチャーハンセット

「幸楽苑」は昔ながらのシンプルな味を死守。独自マシンで調理される炒飯の安定感も◎

商業施設やロードサイドで見かけることも多い「幸楽苑」

全国に383店舗を展開する「幸楽苑」。看板にも掲げられている通り、昭和二十九年創業の老舗中華料理ですが、どの店舗も比較的大きめのキャパシティ。

その上で、定番の町中華メニューを美味しく、合理的にサーブするため、人力だけでなくさまざまな調理マシンを備えているのも特徴です。

こういったことから多くの人に愛される町中華のチェーンを作った先駆的ブランドと言っても過言ではありません。

そんな「幸楽苑」の「中華そばチャーハンセット(平日10時~15時販売)」をいただきました。

まず、ラーメンは琥珀色のスープに、鶏ガラなどの風味を感じる「ザ・町中華」の味わいで、まさに「幸楽苑」の矜持を感じるシンプルかつ滋味深い味わい。

このスープに合わせる喉コシ抜群のツヤツヤの多加水麺、豚バラ肉ベースの旨みたっぷりの焼豚なども絶品です。

「幸楽苑」の矜持を感じるシンプルかつ絶品のスープ
喉コシ最高のツヤツヤの多加水麺
豚バラベースの焼豚

そして、このラーメンをいただきつつ、時折レンゲを入れていくのが炒飯です。

「幸楽苑」の炒飯は独自マシンで調理されるもので、お米一粒一粒に、均一に油や味付けがコーティングされている印象で、これもまた美味。ラーメンと一緒に食べてもお互いの味を邪魔しないように思いました。

「幸楽苑」の炒飯。シンプルながらも深い旨味が感じられます

この味わいにして790円という価格もまた嬉しいところ。「ラーメン+炒飯」を美味しく気軽に食べたいときは「幸楽苑」はかなりオススメだと思いました。

ファストフード型町中華「日高屋」のコスパ最強セットの安心感!

駅近くでよく見かける「日高屋」。ビジネスマンを中心に多くの人に愛されるチェーンです

人通りの多い道や駅付近で、低コストなファストフードとしての町中華のカタチを確立してきた「日高屋」。

日本国内に約400店舗を展開しており、安く手軽にサクッと食べられるメニューは、多忙なビジネスマンを中心に、絶大な支持を得ています。

そんな「日高屋」にはさまざまな定食メニューがありますが、そのうちの主力メニューはやはり「中華そば+半チャーハンセット」。さっそくいただいてみましょう。

「日高屋」の「中華そば+半チャーハンセット」(税込670円)

丸くこんもりと盛られた半チャーハンと、定番の具が鎮座する「ザ・ラーメン」と言うべき中華そばは町中華ファンにはたまらないビジュアルです。

スープの色は「幸楽苑」よりも薄めですが、出汁感は負けておらず魚介の風味もほのかに感じられ、これが美味。疲れた体に染みわたります。

このスープを持ち上げてくれるややウェーブがかった麺、肩ロースとおぼしき薄切りながらも大判の焼豚との親和性も十分です。

「幸楽苑」より色は薄めのスープですが、十分な旨みを感じます
ほのかにウェーブがかった麺がスープの旨みを持ち上げてくれます
甘くとろける脂身がたまらない肩ロースとおぼしき焼豚

そして、この中華そばと合わせていただく半チャーハンは、卵の風味が全体に広がる一品である一方、具材のゴロゴロ感も十分。

なかなか個性的な味わいですが、これもまたエネルギーチャージにピッタリ。

「日高屋」の炒飯。具材のゴロゴロ感も楽しいです

この中華そばと半チャーハン、夢中になって食べ進められるような絶妙コンビだと思いましたが、それでい670円という低価格なのも嬉しいところ。

ビジネスマンからの絶大な支持もおおいに納得した次第でした。

「幸楽苑」「日高屋」双方ともに◎。ポイントは、各店の立地と価格の違い?

ここまで「幸楽苑」「日高屋」双方の「ラーメン+チャーハン」をいただきましたが、どちらも王道の町中華の味わいをキープしており、甲乙つけがたい味わいでした。

そんな中で、双方を選ぶべきポイントは立地と価格の違いにあるように思いました。

ロードサイドなどで多くの店を展開する「幸楽苑」は、駐車場の心配も要らず、外回りなどの際に気軽に立ち寄れる一方、「ラーメン+チャーハン」の価格は「日高屋」よりも120円高めの790円。駅前などで多く展開する「日高屋」の同メニューの価格は670円。

どうしても「幸楽苑」のほうが高いわけですが、駐車場費込みで790円でこれだけの味と物量感を味わえるわけで、コスパ面だけを見ても「日高屋」と比べて劣っているようには感じませんでした。

さて、ここまで読んでくださったあなたはどちらの味が気になりましたでしょうか。ぜひあなた好みの「ラーメン+チャーハン」を見つけて、気軽に美味しく味わってくださいね。

(うまいめし/ 松田 義人(deco))

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