「NBAでベストなデュオ」と相手選手も脱帽。ヨキッチ&マレー擁する昨季王者ナゲッツが狙うは「当然トップシードさ」<DUNKSHOOT>

昨季NBAチャンピオンのデンバー・ナゲッツは、現地時間4月6日(日本時間7日、日付は以下同)に行なわれたアトランタ・ホークス戦に142-110で大勝。今季成績を54勝24敗(勝率69.2%)とし、8日時点でミネソタ・ティンバーウルブズと並んでウエスタン・カンファレンス1位タイにつけている。

ナゲッツのレギュラーシーズン残り試合は4。対戦相手は9日に敵地でユタ・ジャズと、10日にホームで首位を争うウルブズと、12、14日はアウェーでサンアントニオ・スパーズ、メンフィス・グリズリーズとのカードが組まれている。

ウルブズ以外はプレーオフ圏外の低迷チームのため、全勝しトップシードを確定させることも十分に可能。連覇を狙うナゲッツとしても、ポストシーズンでのホームコート・アドバンテージを最も欲しているようだ。

「当然さ。(狙うのは)第1シードなんだ。プレーオフ全体を通じてホームコート・アドバンテージを手にするんだ」

ジャマール・マレーがそう話したように、チームはトップシードを獲得すべく、順位が確定しない限りシーズン最終戦まで全力で戦い抜くことだろう。
そのカギを握りそうなのは、ホークス戦で8試合ぶりに復帰したマレーだ。このゲームでマレーは、チームが大勝したこともありプレータイムは20分51秒と短かったものの、ショットを高確率で沈め16得点に6アシストをマーク。コート上で対峙したホークスのボグダン・ボグダノビッチは、ナゲッツが誇る点取り屋について試合後にこう話している。

「彼(マレー)は恐ろしい選手。彼と(ニコラ)ヨキッチはリーグでベストなデュオで、彼らをガードするのは本当にタフなんだ。ヨキッチが点を取れる男を必要としている時、あのチームにはマレーがいるからね」

ホークス戦でヨキッチは、19得点に14リバウンド、11アシストのトリプルダブルとオールラウンドにゲームを支配。勝負強いスコアラーのマレーとの補完性も抜群で、ボグダノビッチが話したようにリーグ最高級のコンビと言っていい。

セルビア出身のヨキッチと、カナダ出身のマレーによる豪華なインターナショナルデュオを擁するナゲッツが、今季の覇権争いでも中心になっていくことだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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