NZ企業信頼感、第1四半期は悪化 新政権巡る不透明感などで

Lucy Craymer

[ウェリントン 9日 ロイター] - 民間シンクタンク、ニュージーランド経済研究所(NZIER)が9日発表した第1・四半期の企業信頼感は前期から悪化した。

業況全般が「改善する」と回答した企業から「悪化する」と回答した企業を引いた割合はマイナス25%。前期はマイナス2%だった。

新政権の優先政策、支出計画、公共部門の削減、高金利のより広範囲な影響への不透明感など、企業にとって多様な逆風が見られたことが数字に表れたという。

NZIERは、「部門を超えた需要低迷から、第1・四半期は企業の人員削減が相次ぎ、今後数カ月の採用や投資も慎重になった」と述べた。

一方、コストと価格の統計は、国内のインフレ圧力が引き続き緩和していることを示唆しており、3月にコスト増や値上げを報告した企業の割合が縮小した。

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