広瀬アリス『366日』、韓ドラ展開よりも視聴者が驚いた『君ここ』との「被り」 まさかの重要ワードが一致

広瀬アリス、永野芽郁 (C)ピンズバNEWS

4月8日、広瀬アリス(29)主演、眞栄田郷敦(24)が相手役の連続ドラマ『366日』(フジテレビ系/月曜夜9時)の第1話が放送された。視聴率は世帯7.2%、個人4.1%だった(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。

ドラマ『366日』は、人気バンド・HYの名曲『366日』の世界観に着想を得たオリジナルストーリー。高校時代に両片思いだった雪平明日香(広瀬)と水野遥斗(眞栄田)が12年ぶりに再会し恋に発展するも、予期せぬ悲劇に直面してしまう、壮大な愛の物語。

その第1話の衝撃的な展開に、視聴者はざわついている――。

【以下、『366日』第1話のネタバレを含みます】

高校の同窓会で再会した明日香と遥斗は連絡先を交換し、後日ひょんなことから2人で食事をすることになった。そして、お互いが実は高校時代から両思いだったことに気づき交際を開始。

ところが、記念すべき初デートの日に遥斗は橋から落ちそうになっていた子どもを助けようとして転落し、重体となってしまう――というのが、第1話の大まかなあらすじである。

ドラマのモチーフである楽曲『366日』は、叶わない恋を歌った切ない失恋ソング。そのため、ハッピーエンドにはならないのでは、という声は放送前から多かったが、不穏なスタートとなった。

「非常にスピード感のあるストーリー構成や、“第1話から恋人が大事故にあって救急車で運ばれる”という展開から、韓国ドラマを連想する声も多くありますね。

そして、多くの視聴者をざわつかせているのが、前クールに同じ月9で放送された『君が心をくれたから』(『君ここ』)との“被り”なんですよね」(テレビ誌編集者)

『君ここ』は1月クールの「月9」枠で放送されていた永野芽郁(24)主演、山田裕貴(33)が相手役のファンタジーラブストーリー。

高校時代に両片思いだった逢原雨(永野)と朝野太陽(山田)が10年ぶりに再会するが、交通事故で太陽が重体に。彼を救う奇跡の代償として、雨は3か月かけて「五感」を失っていく、という非常にシリアスな物語だった。

「実は両思いだった高校の同級生が10数年ぶりに再会し、良い関係になるが、男が重体になる――第1話の展開が似ていたことに加えて、『366日』には『君ここ』を強く連想させるワードも登場したんです。『君ここ』は終止不穏な展開が続く非常に重いドラマだったこともあり、『366日』の視聴者は驚き、懸念している感じですね」(前同)

■「その人は太陽みたいな人だった」発言に……

『366日』の第1話のプロローグとエンディングで、明日香(広瀬)は遥斗(眞栄田)のことを「太陽みたいな人」と表現した。

「桜の花を見るたび思いだす。かけがえのない、あの日のこと。その人は、太陽みたいな人だった」(プロローグ)

「その人は太陽みたいな人だった。その人といると信じることができた。あしたもきっと、明るい日だと」(エンディング)

この太陽みたいな人、が前期の『君ここ』で山田が演じていた”朝野太陽”をあまりに直接的に連想させるワードなのだ。

加えて、物語の展開が『君ここ』と被っていたこともあり、

《前回もそうだったけど"太陽みたいな人だった''ってのは悲しい展開の序章なん??》
《太陽みたいな人だった…って、太陽くんに想い馳せちゃったわ》
《高校時代に両思い10年後に再開1話で太陽くん(君ここ)と遥斗(366日)が病院に運ばれるめっちゃ似てない?》

といった声がX(旧ツイッター)に多く寄せられているのだ。

「なかには、『君ここ』であの世からの案内人を務めた斎藤工さん(42)が登場してきそう、なんて声もありましたね。

当然ながら、『366日』と『君ここ』は全く違う作品です。しかし、同じ月9枠で似た展開が2クール連続で続いたことでの影響は避けられないところがあり、《事故起こり恋愛ドラマ枠》《せめて連続はやめよう?》という声も目立ちます。

また、『君ここ』は不憫すぎる展開にSNSは盛り上がった一方で、視聴率的にはふるわなかった。それだけに『366日』が『君ここ』と“展開が被っている”と捉えられると、制作陣としては数字面ではかなり不安になるでしょうね」(前出のテレビ誌編集者)

『君ここ』の全話平均世帯視聴率は5.8%。テレビ界が最重要視している13~49歳のコア視聴率は最終回(3月18日放送)が2.5%と、天下の「月9」枠としては厳しい結果に終わっている。

『君ここ』の重いシナリオで疲れていたこともあるのか、『366日』の第1話で見た視聴者からは、

《分かってたけど、『君ここ』みたいな展開だよね今期見たいドラマたくさんあるし次回も見るか迷うな…》
《『君ここ』だけで、もうええって2クール連続はご勘弁君ここで十分泣いたから》

といった“離脱宣言”も寄せられてしまっている。

「作品の質以前に、やはり第1話の展開が『君ここ』と被っていたのが良くなかったですよね。とはいえ、まだ第1話。ここから話の流れは『君ここ』とは大きく変わっていくでしょうし、主演の広瀬さんは好感度が非常に高い実力派の人気俳優。今後の展開に期待したいですね」(前同)

開始早々、前期の月9と思わぬ“被り”が発生してしまった『366日』。2話以降で、不穏な空気を払拭できるだろうか。

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