キャンパーにとって、荷物の収納や積載などは永遠の課題だ。ツールボックスやトランクカーゴなども人気だが、自分のスタイルにあった収納アイテムを探している方も多い。
「アルミコンテナ」はそんな収納問題を解決する一つの選択肢となる注目のギアだ。「アルミコンテナ」とは航空機輸送などに使われる軽くて丈夫なコンテナのことで、その無骨なデザインや収納力、蓋が開いて自立する点などがキャンプ愛好家から支持を得て人気に火が付いた。
カスタマイズの点でも自由度が高く、有孔ボードを使ってお気に入りのギアをディスプレイしたり、天板を作ってコーヒーを淹れたり、簡単な調理を楽しむなど可能性は無限大だ。
カスタマイズした「アルミコンテナ」でキャンプを楽しむスタイルを「ボックスキャンパー」と呼ぶこともあり、最近注目のジャンルの一つになっている。
■100均で簡単DIYカスタム
筆者が購入したのは、47Lのシルバーの「アルミコンテナ」。「Mountainhikert」(1万4800円)のコンテナをネットで購入。つや消しの黒やカーキもよいが、シンプルで無骨なシルバーを選択した。
DIYに必要な道具のコストを抑えるため、ほとんどのものを100円ショップで揃えた。
100円ショップで購入したのは、
・有孔ボード(デザインボード 30cm×60cm 1枚をカットして使用) ・ナット付き壁面シールフック 8mm2個入り×2セット ・レザー(本革はぎれ 12.5cm×17.5cm 2枚をカットして使用) ・レザークラフト用スナップ(バネホック 12.5mm)2セット ・パラコード(ガイロープ 3mをカットして使用) ・ヘアゴム(ロングゴム・太 1mをカットして使用)
など、ギアを固定するものを中心に購入。それ以外は、古くて使わなくなっていたアルミ製ローテーブルの天板を加工して活用することで費用を抑えた。
有孔ボードを好きなサイズにカットしてシールフックで固定するだけで「アルミコンテナ」の蓋の裏面をカスタマイズできる。
有孔ボードに飾る物を決めたらレザーとスナップでバンドを作っていく。自分の好きなギアを選び、何を飾るか考えているときも楽しい時間だ。
レザーバンド以外にもヘアゴムなど伸縮性のある紐を使っても簡単に固定できる。配置を決めて好きなギアを飾ったら完成だ。
天板のテーブルは運よく少し削るだけでジャストフィットした。アルミニウム製のものなら、バーナーを使った調理や、熱くなった調理器具を直に置くことができるので何かと便利である。
手持ちのギアを組み合わせ、加工することで、2軍落ちで使わなくなっていたアイテムが改めて活躍してくれるのも楽しいポイントだ。
■キャンプで使ってみた
実際に1泊2日のキャンプで使ってみたが、これはかなりオススメだ。テントやチェア、マットといった大きなサイズは難しいが、それ以外のギアはほぼアルミコンテナに収納することができた。天板をセットすれば調理台やテーブルとしても機能するので使い勝手が抜群によく、コンテナ一つでキャンプできるのはかなり便利である。
ソロ〜2人までのキャンプであれば、基本的な持ち物は47Lのコンテナでも十分に収納が可能だ。
夜はLEDランタンを灯せば、さらにギアが「映えて」雰囲気抜群。LEDランタンはレザーバンドで固定しているため、ランタンフックは不要。コンテナ全体を照らしてくれるので、かなり実用的である。
使い方は無限大で、キャンプの前に使いたいギアを「アルミコンテナ」に入れ替えたり、テーマを作ってオリジナルのカスタムをすれば、ますます自分好みのギアボックスにできる。
■まとめ
今回紹介した「アルミコンテナ」は、キャンプ用の道具として流通している物ではないが、DIYで自分のキャンプスタイルにあったオリジナルのギアボックスとして、調理や収納ができる使い勝手の良いアイテムになる。
無骨さやおしゃれな雰囲気など、使い方次第で好みの演出ができるので、ぜひ自分に合った「アルミコンテナ」を作ってみてはいかがだろうか。