15人の「ひょっとこ」京都の神社で踊り奉納 満開の桜の下、願いは能登へ

体をくねらせるユーモラスな踊りを披露した「ひょっとこ踊り城陽会」のメンバー(城陽市寺田・水度神社)

 京都府城陽市寺田の水度神社で7日、地元の住民団体が能登半島地震の早期復興を願って「ひょっとこ踊り」を奉納した。

 「ひょっとこ踊り城陽会」は地域を盛り上げようと2016年に発足した。中学生から80代のメンバー30人がおり、主に山城地域の福祉施設やイベントで活動している。過去には同神社で新型コロナウイルスの収束を願って踊りを奉納した。

 本殿での神事の後、ひょっとこやおかめ、キツネの面を着けた15人が登場。笛や太鼓の軽快な音色に合わせ、体や手足をくねらせてゆっくりと拝殿を回り、満開の桜の下で見守った住民を和ませた。

 

 会場には能登半島地震への募金箱が設置され、メンバーらが協力を呼びかけた。日本赤十字社を通じて被災地に送る予定。会長の男性(77)は「できることは限られているが、被災された方の思いを少しでも助けられるよう願いを込めながら踊った」と話した。

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