野焼き原因の火災、4月だけで16件 弘前地区(青森県)管内 昨年1カ月の件数に匹敵

野焼きによる火災で消火活動を行う消防隊員=5日、弘前市岩賀2丁目

 弘前地区消防事務組合管内(8市町村で構成)で4月に入り、野焼きが原因の火災が相次いでいる。同組合によると、1日から8日(午後5時時点)までに、管内で20件の火災が発生。このうち野焼きによるものが16件で、4人がやけどなどのけがをした。弘前消防本部予防課の長内優二課長は「枯れ草が乾燥し、火が燃え広がりやすくなっている。火事を出さないよう注意してほしい」と語った。

 同組合によると、16件のうち、近くの建物に延焼した火災は5件。発生地別では弘前市6件、黒石市4件、平川市と田舎館村が各2件、板柳町と藤崎町が各1件だった。

 2023年4月に管内で発生した火災は20件で、野焼きによるものは16件だったが、今年は1週間余りで昨年1カ月の発生件数に達した。長内課長は「風が強い日は畑で物を燃やさないでほしい」などと呼びかけている。

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