伊勢原白百合幼稚園 卒園児講師に特別授業 伊勢原市

▲蚕に関する解説に熱心に聞き入る園児たち

学校法人伊勢原白百合学園・認定こども園伊勢原白百合幼稚園(長塚恵美理事長)ホールで3月29日、同園卒園児による特別授業が行われた。

講師を務めたのは4月から伊勢原中学に進学する尾形和美さんと榎戸涼夏さん。同園で実施されているピアノや日本舞踊のカルチャークラブに通っていたことがきっかけで特別授業の開催となった。

年長・年中園児ら約40人を前に緊張した面持ちで授業がスタートした。この日は尾形さんが育てている「蚕」と「ニワトリ」がテーマ。2種類の布を用意し、実際に絹に触れさせる体験を交えながら、蚕という虫から絹が作られること、1つの繭から取れる糸の長さについて話すと園児から驚きの声が上がっていた。蚕の卵や小さな幼虫の姿に園児たちは興味津々の様子だった。

また、緒方さんが卵から孵化させたニワトリのミューちゃんが特別ゲストとして登場。ニワトリの餌、さまざまな行動や鳴き声の種類などについてスライドを用いてわかりやすく解説を行った。授業後にはニワトリの折り紙が園児らにプレゼントされた。

園児たちからは「蚕ってすごいね」「ミューちゃん、超かわいかったよ」などの声が聞かれた。尾形さんは「緊張したけど終わりよければすべて良しです」と述べ、榎田さんは「みんな楽しそうでよかった」と感想を述べた。

長塚理事長は「今日はお姉さんたちがいろんなことを教えてくれました。みんなも興味があること、これどうしたらいいのかなっていうことがあったらどんどん先生に聞いていろんなことがわかるといいですね」と話していた。

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