「彼は秘密を暴露しているね」ロバーツ監督も苦笑した大谷翔平〝絶好調〟の要因

好調な大谷

【ミネソタ州ミネアポリス8日(日本時間9日)発】ドジャースの大谷翔平投手(29)は敵地でのツインズ戦に「2番・DH」で先発出場し、7回に3試合ぶりの一発となる3号ソロを放ち、5打数3安打1打点だった。マルチ安打をメジャー移籍後、最長の5に伸ばした。

前日(7日=同8日)のカブス戦では先発したカブスの今永昇太投手(30)の2打数無安打だったが、3打席目に左中間三塁打、4打席目に中越え適時二塁打と修正した。これについて試合前に行った囲み取材でクリケットのバットで練習していたことを明かした。

「昨日(7日=同8日)は2回凡退した後はクリケットのバットで打ったりとかして、まあ2安打したんで、今日もやろうかなと思っています」

その効果については「クリケットのバットはなんか面になっているので、面で捉えていくというか、どちらかというと体を振って返してるのが早い感じのスイングではあったので、握った時に良さそうだなっていうか、練習の一環として良さそうだなと思ったので、昨日やりました」と説明した。

ロバーツ監督は「(大谷がクリケットのバットを振っているのは)見たことはある。彼は秘密を暴露しているね」と笑うとこう続けた。

「それはクリケットのパドルのような形をしたバットで、グリップのところは(野球の)バットと同じようになっている。だからセオリー上では、平らなバットで打つことで、バットを打撃ゾーンに少し長く保つのに役立つはず。彼とロバート(バン•スコヨック打撃コーチ)が何やら試していて、ショウヘイが気に入ったようだった」

試合前の時点で打率1割2分5厘と絶不調だったジェームズ・アウトマン外野手(26)は7回先頭で勝ち越しの今季1号を放った。「(クリケットのバットを)今日、振ってみたよ。ショウヘイが2安打打ったのを見て、自分もやってみようと(笑い)」と明かした。

ちなみに試合終了時点で大谷の19安打、7二塁打、11長打はメジャートップだ。打率3割4分5厘はナ・リーグ11位、3本塁打はトップと2差、8打点はトップと6差。クリケットバットが3冠王を引き寄せるかもしれない。

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