富田靖子&松下洸平『母と暮せば』詳細発表&コメント到着

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8月18日(日) から8月31日(土) にかけて、東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演される舞台『母と暮せば』の詳細と、作・演出・キャストのコメントが公開された。

本作は、井上ひさしが生涯を掛けて書かなければいけない題材として挙げていた、「ヒロシマ」「オキナワ」「ナガサキ」の「戦後“命”の三部作」のひとつで、「ヒロシマ」が舞台の『父と暮せば』と対となる作品。井上の遺志を継いだ山田洋次監督により映画化され、数多くの賞を受賞。2018年に、山田監督自らが監修、栗山民也演出で舞台が上演された。

今回も演出は栗山が手掛け、作・畑澤聖悟、そして母・伸子役には富田靖子、息子・浩二役には松下洸平と、初演と同じキャスト・スタッフが集結した再々演となる。

<コメント全文>
■作:畑澤聖悟

再演の時、この戯曲は「ひとりで書いたのではない」と書きました。いま改めてその通りだと実感しています。井上ひさし先生の思いがあり、山田洋次監督の思いがあり、数え切れないほど多くの人々の原爆への思いがありました。イタコがホトケオロシをするように、それを書き留めたのが私の仕事だったと思います。再々演して頂けることは大きな喜びです。とにかく一刻も早く観たい! 演出の栗山民也さん、伸子役の富田靖子さん、浩二役の松下洸平さん、スタッフの皆さんによって紡がれる命のものがたりに再会できる日がいまから楽しみでなりません。

■演出 栗山民也

(C)白鳥真太郎

靖子ちゃんと洸平に、また会える。そのふたりの声をまた聞くことができる。井上さんの残した数ページのメモから、畑澤聖悟さんがリレーするかのように戯曲に仕上げた作品に、また会える。2018年の初演から、もう何度目の上演になるのか、語り継ぐことの大事さをその度に深く噛み締めます。
『母と暮せば』は、井上ひさしが生前、「とにかく、広島、長崎、そして沖縄を書かないうちは死ねません」と幾度となくつぶやいていた作品です。それは、長崎の母と息子の上で原爆が炸裂し、ひとりは生き残り、ひとりは1万2000度の熱で一瞬のうちに溶け、その後再会する物語です。
今の瓦礫となってしまった現実の世界をリアルタイムで捉えながら、79年前の長崎に起きた不条理でメチャクチャな記憶を、再びしっかりと見つめねばと思うのです。

■富田靖子

2024年夏『母と暮せば』上演決定しました!!︎
本音を言うと……目茶苦茶、怖いです。
正直、震えています。
2018年初演、2021年再演、そして2024年再々演、どんな風に進化したのか、進化していくのか分かりませんが、今まで通り、これまで通りちゃぶ台の前で祈りを捧げている伸子さんを感じています。
長崎の高台のあの家のあの日の私たちに会いに来ていただけたら嬉しいです。

■松下洸平

僕にとって『母と暮せば』は、特別な思いのある作品です。
芝居の素晴らしさと難しさ、そして沢山の新しい景色に出会えたかけがえのない存在です。そんな作品にもう一度触れることで、何を思い、どんな新しい出会いがあるかとても楽しみです。
初めてこの作品と向き合った時と同じ気持ちで、2024年だからこその『母と暮せば』を作っていけたらと思います。

<公演情報>
こまつ座 第150回公演 『母と暮せば』

作:畑澤聖悟
演出:栗山民也
出演:富田靖子、松下洸平

【東京公演】
8月18日(日)~8月31日(土)
会場:東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

※上演時間:1時間30分予定(休憩なし)
※開場は開演の30分前

■チケット料金
入場料:9,000円(全席指定・税込み)
前売開始日:5月18日(土)

【全国公演】
大阪公演:7月25日(木)~28日(日)
沖縄公演予定

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