スマホのアプリで捜査情報を漏らした疑い、49歳の巡査長を送検 鹿児島県警

送検される容疑者の男=9日午後、鹿児島市の鹿児島中央警察署

 鹿児島県警は9日、捜査情報など職務上知り得た秘密を漏らしたとして、曽於署の巡査長の男(49)=鹿屋市札元1丁目=を地方公務員法違反の疑いで鹿児島地検に送検した。

 送検容疑は、2023年6月12日、県内またはその周辺で、自身のスマートフォンのメッセージアプリを使って、個人1人分の犯罪経歴情報を第三者に送信。24年3月11日には告訴、告発事件の処理経過を管理する文書「告訴・告発事件処理簿一覧表」を印刷した紙数十枚を同じ第三者に郵送し、職務上知り得た秘密を漏らした疑い。

 県警によると、男は容疑を認めている。

 一部ウェブメディアが23年10月と24年3月に、マスキング加工した一覧表をインターネット上に掲載した。これを受けて始めた捜査で発覚し、ウェブメディアの内容と今回の件が一致するか、関連を調べる。

 捜査資料とみられる文書が流出した問題を巡っては、県警が3月18日、「100件を超える事件資料が外部に漏れた可能性が高い」と発表。刑事、警務部を中心とするチーム(西畑知明警務部長)で捜査、調査を進めている。

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