米国連大使が日韓訪問へ、南北非武装地帯視察 脱北者と面会

Hyonhee Shin

[ソウル 9日 ロイター] - 米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド国連大使は14日から20日にかけて日本と韓国を訪問する。韓国では南北軍事境界線のある非武装地帯(DMZ)を視察するほか、北朝鮮を脱出した「脱北者」と面会する予定。米国連代表部のエバンス報道官が8日に明らかにした。

国連安全保障理事会は先月、対北朝鮮制裁を監視する専門家パネルの任期を延長する決議案を否決した。制裁監視体制に大きな打撃となるのは必至で、日米韓は懸念を強めている。

米国連代表部のエバンス報道官は、大使の訪問は(対北朝鮮)制裁に関する2国間、3カ国間の協力を促進することが目的と説明。「北朝鮮の兵器拡散と制裁逃れについて、独立した正確な監視を継続できるようにするための次のステップについて話し合う」という。日韓は現在、安保理の理事国を務めている。

日本では北朝鮮拉致被害者の家族に会うほか、長崎を訪問する。

© ロイター