大谷翔平が去ったエンゼルスが首位!相変わらずの〝投壊傾向〟も先発に現れた救世主

2連勝を飾ったタイラー・アンダーソン(ロイター=USA TODAY Sports)

ドジャースで輝きを放つ大谷翔平投手(29)が昨季まで在籍したエンゼルスが開幕10試合を終えて、アメリカン・リーグ西地区の首位タイと好調だ。8日(日本時間9日)の本拠地で行われたレイズ戦に7―1と快勝。ここまで6勝4敗と上々のスタートを切った。

前夜のレッドソックス戦は2―12の惨敗。この日は理想的なゲームだった。主砲のマイク・トラウト外野手(32)が2試合連続となるリーグトップタイの5号ソロを含む2打点の活躍でチームをけん引。主力の1番・レンドンが3安打、4番・ウォードも3安打3打点と打線が14安打を放って、前夜のうっぷんを晴らした。

活発な攻撃陣もさることながら、勝利の立役者は先発のタイラー・アンダーソン投手(34)だった。今季初登板となった前回マーリンズ戦で7回無失点の好投を見せた左腕は、この日も絶好調。8回途中無失点の快投で自身2連勝を飾った。有力紙「ロサンゼルス・タイムズ」もアンダーソンのハイパフォーマンスをたたえ、左腕が降板する際に地元ファンからスタンディングオベーションを浴びてマウンドを降りる描写を伝えた。

好スタートを切ったエンゼルスだが、チーム防御率は同地区ワーストの5・11。昨季までと同様に、いかんともしがたい投壊傾向は続いている。加入2年目のアンダーソンは文字通り救世主。大谷が去って喪失感に包まれるエ軍ファンにとって、勝利は何よりの清涼剤だけにたのもしい限りだ。

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