中国湖北省の圧縮機企業、技術革新で業界のトップランナーに躍進

中国湖北省の圧縮機企業、技術革新で業界のトップランナーに躍進

 【新華社黄石4月9日】中国湖北省黄石市にある圧縮機メーカー、黄石東貝圧縮機ではこのところ、工場が大いに活気づいている。冷媒圧縮機産業に長年携わってきた同社は、製品の質、販売量いずれにおいても国内外の業界をリードする水準にある。

 冷媒圧縮機は冷蔵庫の「心臓」と呼ばれ、自動車ならエンジンのような存在と言える。同社はさまざまな技術的難題を克服して「カーブでの追い越し」を実現し、「専精特新」(専業化、精細化、特色化、斬新化)の特徴を備える小巨人企業(大きな成長が見込まれるスタートアップ企業)となった。昨年には冷却COP(成績係数)の業界記録を更新する製品を開発して海外から数百万台の注文を受け、前世代製品より1台当たり年間約40キロワット時節約できるVFLNシリーズ超高効率インバーター圧縮機を研究開発チームが開発した。

 同社が「追走者」から「トップランナー」に躍り出た鍵は、たゆみない技術革新の追求にある。より良い研究開発環境づくりのために省内外の大学と積極的に提携し、産・学・研一体のイノベーションプラットフォームを構築したほか、冷蔵庫用圧縮機業界で初めてブラジルに研究開発センターを設立、業界のハイエンド人材を取り込んでいる。

 同社のパテントウォール(特許証を掲示する壁)に掲げられた500件余りの特許証は、「専精特新」企業の道を進む同社の足跡を記録している。(記者/潘志偉、王自宸)

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