パナソニック、SDI標準対応の新メインフレーム発売。スマートルーティング機能対応の新ソフトウェアも提供[NAB2024]

パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社(以下:パナソニック)は、業務用ライブ映像制作・配信システム「IT/IPプラットフォームKAIROS」の新しいメインフレーム「Kairos Core 200 AT-KC200TL1」を2024年6月に発売する。希望小売価格は8,030,000円。

また、ソフトウェア「バージョン1.7」の提供を2024年度第1四半期中に提供開始する。

SDIの入出力に標準対応しているAT-KC200TL1と、バージョンアップによる新たな機能「スマートルーティング機能」により、KAIROSを中心としたシステムの特長である自在な映像制作と高いシステム拡張性はそのままに、放送局やイベント、スポーツだけでなく企業や教育市場など、より幅広い撮影・制作環境のユーザーにKAIROSを用いたより自由な映像制作を提供するとしている。

新メインフレームAT-KC200TL1は、24入力/12出力(FHD時)に標準対応している。これにより、SDIを中心とした映像制作システムを使っているユーザーにも、KAIROSの持つ以下の3つの特長により、自由な映像制作を提供する。

  • GPUが許す限り無制限のシーン・レイヤー数とCANVAS機能による解像度や画角にとらわれない自在な映像演出
  • マクロ機能やIP接続のコントロールパネルを駆使した直感的で効率的な操作性
  • ソフトウェアベースであるがゆえの高いシステム拡張性

加えて2024年2月より発売開始しているオプション商品「SDI入出力ボード AT-KC20M1G」を装着することで、最大32入力/16出力(FHD時)まで対応する。

AT-KC200TL1背面端子

また、ソフトウェアを「バージョン1.7」にアップデートすることでで、新機能「スマートルーティング機能」を使用できる。

同機能は、ネットワークスイッチ上に配信されている任意の映像を必要に応じて自動的にKAIROSに取り込む機能で、より多くの入力ソース数を仮想的にKAIROSで扱えるようにする機能だという。

これにより、KAIROSが同時に受けられる映像の帯域の制限を考慮する必要がなくなり、KAIROSで多数の入力を用いて映像制作を行う際の利便性が向上する。

なお、AT-KC200TL1は、2024年4月14日から4月17日(現地時間)に米国ラスベガスで開催される国際放送機器展「2024 NAB(National Associations of Broadcasters)Show」のPanasonic Connectブース(#C3310)に出展する。

KAIROSバージョン1.7対応商品

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