アニメ『転生したらスライムだった件』 無言の圧をかけるディアブロにおびえるラーゼンたちにSNSも笑い「無言の圧力最高」

アニメ『転生したらスライムだった件 第3期』の49話(第3期1話目)『悪魔と策謀』が4月5日に放送された。クレイマンとの戦いに勝利し、名実ともに魔王となったリムルは、魔王達の宴(ワルプルギス)から仲間たちが待つテンペストへと帰還した。喜ぶテンペストの住人達の中に、ファルムス王国攻略を任せているはずのディアブロの姿が。聞けばかなり一方的な講和条約を突きつけてきたという。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆ディアブロがファルムス王国に突きつけた講和の条件とは?

レイマンを倒し、八星魔王(オクタグラム)の一柱(ひとり)として認められたリムルは、魔王たちの宴(ワルプルギス)を終え、テンペストに帰郷。つかの間の休息を楽しんでいると、そこにファルムス王国攻略を任せているはずのディアブロが現れた。彼はファルムス王国で、講和について話をつけてきたと話す。

ディアブロはヨウムと共に、ファルムス王国最高司祭のレイヒム、宮廷魔術師長のラーゼン、王であるエドマリス王を肉塊になってしまった姿で捕虜にした。ディアブロはレイヒムを元の姿に戻し、次はラーゼンを元の姿に戻そうとする。

しかし、王に忠誠を誓うラーゼンは「ワシよりも王を元の姿に…」と懇願。それを聞いたディアブロは「もちろん理解しているのでしょうね?私に願い事をするその代償が高くつくということを…」を不敵に笑う。その姿を見たラーゼンは「ファルムス王国は眠れる獅子を目覚めさせてしまったのだ」と後悔するのであった。

こうして、ラーゼンは元に戻す願いの代わりにディアブロへの忠誠を誓って敗北を完全に認めた。長年仕えた側近がファルムス王国を見限る姿を見たエドマリス王も、「ファルムスの最後の王として、ディアブロ殿の望むように協力する」と答えざるを得なかった。

◆ディアブロの殺気におびえるラーゼン・ミュウランにSNSも笑い

ファルムス王国の城に帰ってきた捕虜の3人とディアブロたち。しかし、肉塊になりグチャグチャのまま国に届けられた王の入った箱を見て、あぜんとする臣下たち。さらにラーゼンが、ヴェルドラが復活し、魔物達も軍も消失して残ったのは3人だけになってしまったと説明する。そして、ラーゼンも死を覚悟した時に、魔物の主であり、ジュラの大森林の盟主であるリムルが現れ、ヴェルドラをうまく説得したと伝えると、臣下たちは「会話が成り立ったのですか!?」とぼうぜん。その様子を見たディアブロは満足そうにうなずく。

しかし、話を聞いた臣下の一人が「(魔物の主というのは)勝手に自称しているだけではないのか?」と無礼な発言をしてしまう。ラーゼンはディアブロの様子をうかがい、冷や汗をかきながら、リムルはヴェルドラが眠る地を守る樹妖精・ドライアドも従えており、彼らの力でヴェルドラを説得したのだと説明。

ヴェルドラと友好関係にあるリムルを敵に回すと危険だと勘付く臣下たち。そこにヨウムが登場し、自分はリムルとかつて協力関係にあり、リムルとの仲介が可能だということ、リムルは人との協調を望んでいるが、ファルムス王国の卑劣な侵略によって民を傷つけられ怒っていること、そしてヨウム自身も自らの国のやり方に怒りを覚えていることを伝える。

するとここで、一人の臣下が「とりなすのも英雄の仕事であろう」「国家の大義を貴様ごとき平民が語るでない!」とヨウムに暴言を吐く。その様子を見たディアブロの怒りは頂点に達しようとしており、同席していたミュウランも震え出す。

その瞬間、焦ったラーゼンは、「事情を知らぬものが出しゃばるでないわ!」とその家臣を氷漬けに。ディアブロの怒りがしずまり、ラーゼンも胸をなで下ろすのであった。

SNS上でも「ディアブロの無言の圧力は最高」「ディアブロ良いキャラしてるわ」「周りがビビってる場面が、ツボでした」と、交渉内容に一喜一憂するディアブロとその機嫌をビクビクとうかがう様子に、大きな反響があった。

こうして敗戦を受け入れたファルムス王国。ディアブロはエドマリス王を元の姿に戻し、講和条約として3つの選択肢を突きつける。1つ目は王が退位し、賠償を行うこと。2つ目は軍門にくだり、属国になること、3つ目は戦争の継続。ディアブロは「お前たちの都合などリムル様には関係ない」「1週間後に返事がなければ『戦争の意思あり』と受け取ります」と告げ、城を出た。

場面はところ変わって、テンペストへ。ディアブロはリムルにファルムス王国と結んだ講和条約の狙いについて語る。講和条約として出された3つの選択肢だが、軍が壊滅したファルムス王国には戦争を続ける兵力はもう存在しない。かといって、属国に降るのは貴族たちの反対にあう。したがって残されているのは王が退位し、賠償を行うことのみ。しかし、ディアブロの講和条約での真の狙いは、賠償金ではなく、エドマリス王の退位だった。

エドマリス王が退位することで、彼は国内で貴族から戦争責任を一気に押し付けられる立場となる。貴族に対抗するための武力が無くなったエドマリス王が泣きつく先は、リムルの仲間であるヨウム派しかない。こうして、間接的にエドマリス王をリムル派に引き入れることができるという算段なのだ。

リムルとディアブロの話し合いを理解できないでいるシオン

この計算高い外交政策にSNS上でも「ディアブロ絶対に敵にしたらあかんタイプ」「ディアブロが有する真の恐ろしさが垣間見える回」「ディアブロずっとかっけー」と、ディアブロのこうかつさに舌を巻いていた。

『転生したらスライムだった件 第3期』
第50話(第3期2話目)は4月12日(金)より、日本テレビ系列ほかにて放送予定。

©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

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